田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

づぼらやで一杯

2020-07-07 13:19:26 | ヒゲの盤上の世界
最近のニュースで、大阪のふぐのづぼらやが閉店すると。
あの河豚の名物看板は、大阪道頓堀のシンボルやけんなぁ~!
大阪人でないヒゲも、懐かしい風景が消えていくのは、なんや寂しい気がする。
        
60年代の熊本では、河豚は冬に食べる物と言う定説(?)がありました。
夏はフグの味が落ちるから、食べても美味しくないと云う訳です。
そんな時、大阪では、夏でもふぐを喰わせる店があると云う話し。
どうやら、冬場に冷凍して置いて、夏場にそれを使うらしい情報が。
なるほど、大阪らしい工夫に感服するヒゲでした。

後の大阪万博の年、ヒゲは京都で学生生活を送ることになります。
直ぐに、関西チェス協会に連絡を入れて、大阪での例会に参加しました。

例会が終わり、 「 じゃあ~軽くイッパイ、打ち上げでも? 」 となった。
大阪だから、桐谷さんが店を選ぶ役に。
やがて、表向きは和風の地味なフグの店に入った。
突き出しは、モズク。
間もなしに、てっちりが運ばれたけど、なんと白菜が山盛りです。
フグは粗ばかりがヒッソリと。 (笑)
フーン、これが大阪の河豚鍋か?
とうとう、づぼらやのフグは食べる機会がなかった。 

達富さんが、ヒゲに問います。
 「 片山氏は、チェスの本は持っているの? 」
 「 いえ、今から探します。 」
 「 じゃあ、四条通り大丸の本屋さんが ・・・
     其処に、チェスの洋書が沢山置いてあるよ。 」
       
桐谷さんが、熱燗を注ぎながらヒゲに問います。
 「 片山君は、将棋はしないの? 」
 「 あゝ、高校生の時にはよくやってました。 」
達富さんも話に加わり、
 「 桐さんは、元は将棋の大阪代表だったんですよね。 」

さぁーそろそろ、フグも煮えたころ。
恐る恐る、初めての冷凍とらふぐのアラを食べると、アレ? 悪くないや!
それにしても、大阪って処は大したもんだ。
冷凍モノを、この品質で提供するとは ・・・ 。

そんな事を考えていたヒゲに、京大の旦代先生が話し掛けてこられた。
 「 君は、ロシア語ぐらいは判るの? 」
 「 え〜ッ? ロ、ロ、ロシア語ですか?? い、いえ、出来ません。 」
 「 今、チェスと言えばソ連だよ。
    ロシア語ぐらい出来ないと、勉強が遅れるよ! 」

熊本の田舎から出て来たヒゲは、思うのでした。
       ( ヒエー、やっぱ京都ってとこは、恐ろしい所なんや! ) 

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コメント (6)
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