田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

料理〜身の丈論

2020-07-15 17:04:10 | よもやま話・料理編
「 身の丈 」 と聴くと、マイナーイメージが付きまとう昨今。
あの文部大臣の発言で、やれ差別的とか、教育格差を助長するとか、
受け止められたせいでしょうか。
元々は、そんなに悪いイメージではないハズですが?
発言する人の品格次第で、ダークに染まるのはしょうがないか。
荻生田が言うと、 「 自分の身分(!)を、わきまえろ! 」 に
聞こえるから不思議です。
                
料理関係でも、身の丈は重要な意味があります。
ヒゲが、栄通り店を引き継いだ時です。
前の料理長は、戦中派の方でした。
だから、厨房は少し低い身長に合わせて造ってありました。
比較的高身長のヒゲには問題です。
どんな作業でも、背中を丸めないと出来ません。
これが、結構シンドイんです。
1〜2週間の短期なら、辛抱も出来るでしょう。
しかし、ヒゲの場合、長時間労働の上に、休み無しの毎日のこと。
疲労度を最小限にしたい思いが、 フッとひらめきを!!
調理台の上に2個のレンガを置き、その上にまな板を置きました。
これが、ヒゲの身長(丈)にピタリとはまります!
なんでもない工夫でしたが、これで息を吹き返す準備がひとつ完成。 (笑)

調理道具を選ぶ時も、身の丈論は大事でしょう。
自分の手のひら(!)サイズや握力に応じた包丁を選びましょう。
或いは、マナ箸を選択するのにも、自分の指と相談して適切な長さのモノを。
選び方次第では、長時間での調理作業に大きな差が出ることにもなります。
調理器具は、決して安い買い物ではないから、充分に吟味すべきです。
           
よく見かけるのが、立派な長さの “ 柳刃 ” に憧れて買い求めます。
ところが、どうも使い勝手が悪い。
挙句、無用の長物になり、飾り棚に置いたままのパターン。
当然だが、調理器具も身の丈に合うモノが必要です。
宝の持ち腐れ的にならないように。
やたらハイスペックな機械を高額購入したも、本当に使う機会があるのか?
店のメニューの丈に合っているのか? 
冷静に考えてみよう!
             
身の丈と言うと、ヒゲにはチョッピリ辛い過去があります。
西銀座通りに移転して、2階の田園の店は毎日繁盛しました。
しかし、当然ですが ・・・ 働くスタッフは、毎日アップアップ。
既製品なしの手作り料理に、難解な酒メニュー。
現場では、これを消化するだけで大変なものでした。

そう! 今やっている店舗の運営だけでギリギリ精一杯の労働力。
目の前のニーズを、やっとこさこなしていたのです。
これが、田園の店の身の丈だったのに ・・・・・ ?
欲して、新たな拡張に手を出したのが、奈落への落とし穴でした。
              

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コメント (2)
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