田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い〜シャク

2021-10-03 17:56:43 | よもやま話・料理編
   そんな~時代も あったよね~ 
今日は、中島みゆきさんの “時代” を口ずさみながらの懐古ブログでしょうか!?
諫早湾に “ギロチン堤防” が落ちるずっと以前の、豊穣だった有明海の話。
     
          

ヒゲ少年がシャクと初めて出会ったのは、荒尾か大牟田の海です。
ここで言うシャクとは、瀬戸内海で漁れる寿司ネタ用の荒ジャクではありません。
                  
マジャクとかアナジャコと言う、皮ごと食べる有明海独特の種類です。
    
海とは名ばかりの遠浅の干潟。
鹿児島・阿久根の深い海に馴染んでいた少年には、ヌチャヌチャの潟には抵抗がありました。
それでも、沼地にはまりながら、シャク釣りにトライ。
釣りと云っても、針ではなく習字の筆を使う方法。
筆を掴んだアナジャクの両手を捕まえて引き出す漁。
しかし、これで案外(!)、力加減が難しい。
穴の中に、ソローッと筆を入れるとアタリがきます。
ゆっくり筆を引くと、尺のツラが見える。
「やったー!」とばかり、ヒゲ少年が両手を伸ばして、尺の両手を掴んだ瞬間、
尺の野郎は片腕を犠牲にしてとんずらでした。
なんてシャクな奴だぁ~!
今でも、その時、シャクの片手がブチッと切れた感触が残ってる。 (笑)
         

ムカついたヒゲ少年が陸に上がり、近くの廃船を見ていたら面白い光景が。
斜めになっている細い板の上に、立錐(りっすい)の余地もなく、
トビハゼかムツゴロウどもが日向ぼっこ(?)していた。
            
ヒゲは近くの石を見つけ、その集団に放り投げます。
しかし、運動神経ゼロのヒゲの石はまるで当たりません。
それでも、めげずに演っていると、10発に一個ぐらいが板の上に。
すると、ハゼ達がワニが尻尾をくねらせる様にして、ゾロゾロと海面に避難する光景が面白い。
         
それから20年余り後 ・・・ ヒゲは、このシャクやハゼに出会います。
しかし、今度は遊び相手としてではなく、食材の相手としてのご対面でした。
                       ~~~~  つづく  ~~~~

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コメント (2)
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