勝つのはドッチショー

最近、カァちゃんがアベマＴＶを見ながら解説（？）するのがおもしろい。
新聞を読んでいるヒゲに、藤井聡太くんの形勢を教えてくれるのですが　・・・　。
AIの形勢判断数値だけでなく、両者の『持ち時間』（残り時間）を丁寧に伝えるのです。
これが驚き！　ほとんど実戦を指したことがないカァちゃんが、この認識とは？
　　　　　　　
なる程、昔のチェス戦では、「時間に追われて失敗した」とか「時間が無くて焦ってしまった」
等と、実戦派の人たちが時間不足を言い訳するのなら理解出来る。
そんな経験がないハズのカァちゃんが、残り時間に気を留めるのがスゴい。
しかし、この会話がヒゲの　【　妄想　】　に火を点けた。　（笑）

ちょい前ですが、結婚相談所で男女の相性診断機の話が。
AIが、さまざまな情報を含味して、二人の結婚の可否を正確無比に判断する。
或いは、婚活アプリと称して、マッチング・アプリに活用するとか。
この技術（笑）を、プロ将棋の対局に使えないか？
　　　　　　　　　
両対局者の手首に、リスト・ウオッチみたいにバンドを付けます。
嫌がる将棋指しには、こう言います。
　「　コレは、貴方の命を守る器具です。
　　　　対局中の急性心筋梗塞のリスクを管理する為です。　」
こう言われたら、納得（？）するしかありませんネ。
さて、この不思議なマシンで、対局者のコンディションを精査します。
先ずは、バイタルの脈拍・血圧・体温から始まります。
更に、このマシンは、対局者の疲労度や残りの体力も測れる優れ物。
同時に、定点カメラの監視で、対局者の汗の具合、目の動き、考慮時間の有無をチェック。
　　　　　　　　　
対局者が家を出て来る時、“女房の小春”さんとケンカしてないか？
人間は、以外にデリケートな生き物です。
又、昼飯の勝負メシは何を食べたか？
対局相手との相性はどうか？　
細々（こまごま）の情報もインプット。
「　今日は、加藤一二三九段が相手だ。　背後から盤をのぞくはず？
　　首に息がかかり、ウワア～嫌だろうなぁー　」
嫌だと思った瞬間から、勝率は下がります。
水分補給の量や、トイレの回数もチェックします。
　　　　　　　　　　　
将棋棋士は４０〜５０代に差し掛かると、成績が下降線をたどる傾向に。
体力の低下に伴い、集中力が欠如して気力も続かない事が知られてます。
つまり、歳や体力は大きな要素。
コレらを、ビッグ・データのAIに送る　・・・・　と。

現在は、対局画面の上で　“　形勢判断　”　の棒グラフは出ます。
盤上の形勢の予想値ですね。
コレとはまるで違う棒グラフを、対局画面の下に表示するのが妄想ヒゲの新企画？（笑）
人間ドラマの　“　勝敗判断　”　を、AIに予想させてバーで表すのです。
生身の人間同士の戦いでは、どう決着するのか！？
そのオッズを予測するもの。

当然ですが、盤上の形勢と、実際の勝敗の結果が違う事も！？
だから、面白い。
人は、ハプニングを喜びます。
何事も無く、順当に上位者が勝ってもつまらない。
盤上の形勢判断が〔９８％ー２％〕と表示されても、ヒューマン・エラーで逆転なんて。
人の不幸は、蜜の味。　ギャラリーは、盛り上がる。
ボクシングなら、ラスト・ラウンドでの逆転KO劇。
文中に登場した結婚相談所で例えると、婚活アプリが　“広瀬すずさん”を推薦します。
誰もが文句なしのお相手ですが、なんと男性からお断りを言ってきた。
なんて、痛快な出来事！

このAIの技術の進歩を、興味深く観察している会社がある。
英国のブックメーカーです。
射幸心を煽り、競馬の掛け率オッズを盛り上げるのが商売。
例えば、ハイセイコー全盛の昭和時代ならば　・・・　
　　♫　本命　穴馬かき分けて〜　コータローが一着で駆け抜けましたー　♬
誰も振り向かない駄馬が、大穴を！！　　観衆は、大喝采します。

　　　　　　
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