時折、カァちゃんがデパ地下で順才を買ってくると嬉しくなる。
生モズクやオクラと組み合わせての酢肴で、日本酒がさらに美味になるのです。
そのジュンサイの中に、かたつむりの目が飛び出したような芽を見つけると、
喜びもチョッピリ増すから不思議なモンで。 😁
しかし、この順才には、昔の辛い記憶が戻ってくるのも否めない。
ビル建設後の西銀座通り田園 ・・・ 或る日、調理場を通った時でした。
奇妙なモノを発見した。 😲
金ザルに小さな枯れ葉(?!)が、並べられているのです。
ヒゲ 「 こら、何や? 」
新・料理長
「 ハイ、順才が仕入れてあったので、直ぐに赤出しに使えるように、
煮込んでノロを全部外して用意してます。 」
ヒゲは、初めて見ました!
葉っぱだけになったジュンサイの芯を ・・・ (⌒-⌒; ) 😱
天を仰ぎながら、黙ってやり過ごすしかありませんでした。
西銀座通りでの新店舗計画時には、繁盛間違えなしの確信があったヒゲ。
独りでこなせる筈はなく、人材探しに骨を折りました。
先ずは、知り合いを頼っての料理長探しでした。
頭を下げての“三顧の礼”で、迎えるしか手立てがなかったのです。
で、その時の料理長候補が、注文を付けた。
「 厨房内の事は、全て私の好きな様にやらせてくださいますよね? 」
微妙な条件だが、丸のみするしかなかったのでした。
この縛り(しばり)で、熊本で京料理の食文化を伝える機会が殆ど失われた。
なんてことでしょう。
勿体ない話ですが、しょうがなかったと言うしかありません。
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