酒や焼酎は、『ストーリー』が有る方が美味しく感じる。
酒呑みの性(サガ)とでも言いますか?
酒造りの苦労を知って飲むと、何かしら味わい方が変わるんです。
ショットバーで、酒のうんちくを聞きながら飲むのと同じ様なものでしょう!
不思議なもので、この一寸だけだが神経を揺さぶる旨さがたまらない・・・ 😋

或る日、ヒゲの耳に、大和一酒造元さんの苦労話が入ってきた。
20年の球磨川大洪水で、大きな被害が出た蔵。
一升瓶の焼酎は割れ、貯蔵タンクも損傷。
廃業を考えた蔵元だが、復興を手伝ってくれる同業者や地元の人たちを見ている内に、
再興することを決意する。
汗と涙が詰まった醸造のプロセス、これ聴いてこそ酒が美味しくなる。
40年代 ・・・
大手日本酒メーカーが大型タンクローリー車で各地の酒を買い漁り、
すきゃ~した(知らん振り)顔で、瓶に自社ラベルを貼って売っていた酒では
味わえないでしょう。 (苦笑)

せっかくなので、蔵元のパンフをご紹介します。

2020年7月4日の豪雨災害後、氾濫した球磨川が新しく運んできた
蔵付き酵母菌『球磨川酵母』だけで、自然発酵した球磨焼酎。


原料は、人吉球磨産の玄米と玄米麹のみ。
この『玄米焼酎』、ヒゲは初めて聴きます。

どうも、明治の昔の製法らしい。
米焼酎は普通、糠を除いた米を発酵させて醸造します。
それが、玄米のままなら大変かも!?
そうやって、やっと出来たモロミを、昔ながらの器具で常圧蒸留します。
ちょろちょろと流れる原酒。

やがて、熊日新聞に発売日が発表されます。
ヒゲ夫婦は早速、馴染みの酒屋に先行予約しました。
手元に運ばれたブルースカイ色の一升瓶が、目に鮮やかです。

なるほど! 玄米の風味がします。
醸造の過程を聴いているから、尚更美味~い。
しかも、どうやらこの蔵元とヒゲは、先輩後輩の関係らしい。
いよいよ旨さが増して、杯がすすむ~ 😊
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