昭和40年代の熊本、小ぶりのシャクは沢山採れて、主に煮込んで惣菜用に。
なにしろ、トロ箱幾ら(安値)で手に入るから、庶民の味方。
但し、煮込んだ尺は、まぁ悪くはないが特別旨い物でもないのが難か?(笑)
その後、居酒屋系では “ 唐揚げ ” にして、突き出し用に昇格します。
「 おーっ、これは、案外(!?)悪くないゾー 」
これが、料理人たちの想像力に、火をつけたのです。 🔥🔥
そうして、熊本の料理人達は、いろんなシャク料理を考え始めます。
シャクの丸漬け。 尺を姿ごと調味料と鷹の爪で漬けます。
主に、ビル地下(笑)の店で提供された、マニアックな肴。
まるで、エイリアン的な姿のまま出て来るので、他県民の方にはハードルが高い。
次に考えられたのが、尺を殻ごとミキサーにかけ、調味料と鷹の爪を混ぜたもの。
ある種、塩辛的な肴。 数日置いて、表面に黒い膜が張れば、食べごろ?
見た目は悪いけど、艶めかしいネットリ感が酒を呼ぶ。
まぁ、黒い色合いがちょっとだけ違和感か?
やがて、味噌(ワタ)が詰まる時期のシャクが人気に。
魚屋が、その尺の殻を剥いて、上身だけにしてくれる様になった。
その身をすり鉢に移し、調味料と豆板醤を加えてすり潰します。
数日で、黄色い尺ミソの出来上がり。
まるで、ウニみたいな見映えが、県外客にもウケる。
地元のシャク好きな飲み助には、殻ごとの黒い尺ミソの方が人気ですが。
但し、こんな殻を剥いて身だけにする工程は、魚屋の手助けがあってこそでした。
諫早湾のギロチン堤防の影響(?)で、シャクの収獲が激減して高額になると、
こんな贅沢な酒肴は出来なくなりました。 😢
~~~ つ づ く ~~~
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但し、煮込んだ尺は、まぁ悪くはないが特別旨い物でもないのが難か?(笑)
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「 おーっ、これは、案外(!?)悪くないゾー 」
これが、料理人たちの想像力に、火をつけたのです。 🔥🔥
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ある種、塩辛的な肴。 数日置いて、表面に黒い膜が張れば、食べごろ?
見た目は悪いけど、艶めかしいネットリ感が酒を呼ぶ。
まぁ、黒い色合いがちょっとだけ違和感か?
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魚屋が、その尺の殻を剥いて、上身だけにしてくれる様になった。
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地元のシャク好きな飲み助には、殻ごとの黒い尺ミソの方が人気ですが。
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