田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

全日本学生チェス選手権~ファイナルR (3)

2013-01-06 23:19:32 | ヒゲの盤上の世界
    == 前ブログからの間が開きすぎましたが、悪しからず  ==


ボツボツとファーストボードのヒゲ達の周りに、ギャラリーが集まってきた。
遠巻きに、ボードをうかがっているようだ。
優勝はどちらか? 形勢が気になるところだろう。
観衆の話し声が、耳に入ってくる。
「 これって、片山さんの方が良いンじゃないの? 」
「 ヒソヒソ ・・・ でも黒側は、どうやってあの体勢になったのだろう? 」
遠目には、キングとクィーンが判然と区別できません。
良く視ると、不思議です。
クィーンとキングが入れ替わった様な局面。
まさか序盤早々の青天の霹靂、チェック Qe2 を、誰一人知る由も有りません。
王自らが矢面に立って、クィーンをガードする様な不可思議な配置です。
人間の歴史では、時に在りましたが。
さて前譜では、黒は巧みな手順で、 d6 のポーンを守りつつ、クィーンも生還
させる事が出来たのでした。
が、新たな危機が ・・・
18. Qa4 (!)



絶好の位置に、据えられました。
黒には、余り選択肢が有りません。

18. ・・・  Kc8    19. Rfc1 (??)



ヒゲの粋(いき)がり(!)過ぎです。
まるで、チンピラが肩を怒らせて、通りを歩いている様。
「 このモンモンが、目に入らぬか! 」
トーナメントでは、何が起こるか分かりません。
安全第一、常に保険を掛ける Rac1 とすべき所。
ビショップのラインに入っている a1 のルークを戦力に加える!
当たり前のことですが。
いつもの癖で、キングの横ルークを、先に動かしてしまった。
このミスが、後ほどの変化手順では、微妙な形勢を醸し出すのです。

19. ・・・ Kb8

再び黒には、殆んど選択肢が有りません。
時間がたっぷり有るヒゲ、ポケットから “ とっておき ” を。
『 アントニオ・イ・クレオパトラ 』 のシガレットに火を点け、最後の決め手を求めます。
人生最高の至福の時です。
これほど美味い一服は、後にも先にも味わった事が有りません。
ヒゲのチョイスは ・・・

20. Nc6+(!)



ナイトを、ポーン利きに落とすサクリファイス!
コレは、黒、取るしかありませんが、どちらを取るべきか?
ポーンで取る b:c6 、或いはナイトで取る N:c6 、迷うところです。
bc6 は、Q:a6 となり、黒は c:b5 と目障りなナイトを払いたいが、
Q:b5+ と返されて青ざめる。
Bc8 では、 白 B:a7+ 。
黒Qd7 なら d:c6 、 N:c6 、 Bd5 で窮する。
黒 c5 (ビショップのラインを遮断) なら、 b:c5 で一手だけしのげるが、時間が延びるだけに。
じゃあ、 bc6 の変化では、ダメなのか ・・・・・・


         ~~~ 続きは、何時になるやら? ~~~

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