2021年2月の東京 ・・・
某居酒屋の若き女店主は、今日も忙しく働いています。
八時迄の時短要請が出されていて、要請に従わない店は見せしめに
店名を公表されている。
この女将の店は、コロナ対策を忠実に実施するモデル店として、
都知事バラ子のお気に入りです。
だから玄関には、感染対策優良店の“三つ星”ステッカーが、誇らしげに飾ってあります。
やがて、「看板の電気を消す時間かしら?」と、女将が時間を確認しようと
スマホを覗いた時でした。
まるで、スマホに吸い込まれる様に、 “とある店” にタイムスリップした!?
フェィス・シールドを着けたままの女将スタイルでの移動です。
女将の呟き 「 なーに? 此処はどこかしら ・・・
この光景、小さい頃のTVで見た覚えがあるけど。
80年代の日本を舞台にしたトレンディードラマだったハズだが? 」
その店では、誰もマスクをしていません。
女将の呟き 「 此処は、トランプ党の根城かしら? なんて無用心な人達でしょう。 」
客の一人が言います。
「 なーにママ、その格好は? まるで月面のアームストロング船長のごたったい! (笑) 」
店の中は、盃が飛び交っています。
客は、注がれた日本酒をためらうことなく喉に流し込み、返す刀で盃を相手の目の前に。
まるで決闘のようです。
まさに都バラ子が嫌う、差しつ差されつの回し飲み! コロナ禍では絶対タブーのハズ。
客 「 アレッ、もう空ッ! おーい酒がねーぞ~ 」
利休と云う座敷から、彼女に声が掛かります。
「 マッマァ〜!💛 ビールなっと持って、コッチにかたらんネ 」
女将呟き 「 エッ? これって何語かしら。 ビールと納豆なんて?
きっと、ビール酵母で発酵させた納豆の事でしょうかね。
カタランネ ・・・ ??
コレって、スペインのカタルーニャ地方の祭事の事かしら? 」
カウンター席には、透明のアクリル・パーティーションもありません。
顔がやたらと大きな客が、“ 六珍 ” を肴にマスター相手に気勢をあげている。
「 俺はな、オレは、アOサ設計で現場を持ったこともあるんだ。 グイッ
やはり、子孫に美田に残さず! は、合っているヨ、マスター 」
光琳の部屋のお客さん達の声が大きくなる。
「 君たち、今からは形状記憶合金の世界だよ! 」 と、K大研究室のメンバー達。
「 違うヨ! ちがうよ、ネコ先生。 」
口からはツバキが飛び出さんばかりの勢いで、論戦が始っています。
女将呟き 「 こういうのが、口角泡をふいての議論なんでしょう。
当然、感染リスクが上がりコロナ禍では厳禁ですよね。
まるで、爺ちゃんから聞いていたコミック “明日のジョー”みたいに、
汗臭くて熱苦しい。
しかし、この店は、昭和な濃厚な空気が漂っている。
こんな風に夢に向かう男たちのエネルギーに満ちていた時代が
少し羨ましいわ。
形状記憶の眼鏡やらシャツのルーツは、この時から始まっていたのね。 」
そんな昭和の熱気にほてっている女将の耳に、怒鳴り声が響いた。
「 オイ、コラっ! もう八時の閉店時間は過ぎてるゾ! 罰金ダ~ 」
振り返ると、アレ? 目の前に自粛警官が居るではないですか。
何時の間にか、女将は令和の時代に戻って来ていたのでした。
《 古き良き時代を懐かしんだヒゲのショートショートでした。 》
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです
某居酒屋の若き女店主は、今日も忙しく働いています。
八時迄の時短要請が出されていて、要請に従わない店は見せしめに
店名を公表されている。
この女将の店は、コロナ対策を忠実に実施するモデル店として、
都知事バラ子のお気に入りです。
だから玄関には、感染対策優良店の“三つ星”ステッカーが、誇らしげに飾ってあります。
やがて、「看板の電気を消す時間かしら?」と、女将が時間を確認しようと
スマホを覗いた時でした。
まるで、スマホに吸い込まれる様に、 “とある店” にタイムスリップした!?
フェィス・シールドを着けたままの女将スタイルでの移動です。
女将の呟き 「 なーに? 此処はどこかしら ・・・
この光景、小さい頃のTVで見た覚えがあるけど。
80年代の日本を舞台にしたトレンディードラマだったハズだが? 」
その店では、誰もマスクをしていません。
女将の呟き 「 此処は、トランプ党の根城かしら? なんて無用心な人達でしょう。 」
客の一人が言います。
「 なーにママ、その格好は? まるで月面のアームストロング船長のごたったい! (笑) 」
店の中は、盃が飛び交っています。
客は、注がれた日本酒をためらうことなく喉に流し込み、返す刀で盃を相手の目の前に。
まるで決闘のようです。
まさに都バラ子が嫌う、差しつ差されつの回し飲み! コロナ禍では絶対タブーのハズ。
客 「 アレッ、もう空ッ! おーい酒がねーぞ~ 」
利休と云う座敷から、彼女に声が掛かります。
「 マッマァ〜!💛 ビールなっと持って、コッチにかたらんネ 」
女将呟き 「 エッ? これって何語かしら。 ビールと納豆なんて?
きっと、ビール酵母で発酵させた納豆の事でしょうかね。
カタランネ ・・・ ??
コレって、スペインのカタルーニャ地方の祭事の事かしら? 」
カウンター席には、透明のアクリル・パーティーションもありません。
顔がやたらと大きな客が、“ 六珍 ” を肴にマスター相手に気勢をあげている。
「 俺はな、オレは、アOサ設計で現場を持ったこともあるんだ。 グイッ
やはり、子孫に美田に残さず! は、合っているヨ、マスター 」
光琳の部屋のお客さん達の声が大きくなる。
「 君たち、今からは形状記憶合金の世界だよ! 」 と、K大研究室のメンバー達。
「 違うヨ! ちがうよ、ネコ先生。 」
口からはツバキが飛び出さんばかりの勢いで、論戦が始っています。
女将呟き 「 こういうのが、口角泡をふいての議論なんでしょう。
当然、感染リスクが上がりコロナ禍では厳禁ですよね。
まるで、爺ちゃんから聞いていたコミック “明日のジョー”みたいに、
汗臭くて熱苦しい。
しかし、この店は、昭和な濃厚な空気が漂っている。
こんな風に夢に向かう男たちのエネルギーに満ちていた時代が
少し羨ましいわ。
形状記憶の眼鏡やらシャツのルーツは、この時から始まっていたのね。 」
そんな昭和の熱気にほてっている女将の耳に、怒鳴り声が響いた。
「 オイ、コラっ! もう八時の閉店時間は過ぎてるゾ! 罰金ダ~ 」
振り返ると、アレ? 目の前に自粛警官が居るではないですか。
何時の間にか、女将は令和の時代に戻って来ていたのでした。
《 古き良き時代を懐かしんだヒゲのショートショートでした。 》
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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上司・先輩とウーバンギャーとか六師団とかで串と酒、赤のれんから入った通りの清水さんで酒食。
甚兵衛の向かい、西銀座の角の「レノマ」が夜はディーズバーと二面の商売。知り合いだったので夜な夜な洋酒飲んでましたね。
夜明けまでパームビーチで飲んで、そのまま仕事に行って又飲みにいく事も。
週末なんて今の歳末より人出が多かった記憶があります。
週末は繁華街をウロウロするのも大変だった(過去形)ですね。
玉石混交の店からエエ所見つけて、
たどり着いても満席でグラっすることも。
3蜜どころか、酒一杯も“のさらんで”放浪させられた、苦笑。
ゴーストタウンに陥った今の
西銀座通りからは想像も出来ません!