前ブログ 『 銀を残せ 』 で、 書き落としていた事があります。
それは、天然の魚の事です。
養殖物(例えば間ハ)で皮引きに慣れてる人は、特に注意が要るでしょう。
当たり前のことなんですが、天然物は “ 千差万別 ” です。
“ 均一化 ” された養殖物とは大違い。
身の肥り方もそうですが、特に皮の硬さは様々です。
天然物の皮を引く時には、気をつけましょう!
そして、一番大事な事ですが ・・・
『 銀を残こす意識 』 がないと、決して皮引きは上達しません。
ヒゲが勤めていた京都の店では、刺身にする魚はギリギリの時間に降ろしていました。
当たり前ですが、造りたての刺し身の方が美味い。
先ずは、水洗い済みの魚を三枚降ろしにし、節取りした身を親方に渡します。
客の来店時間に合わせて、親方が皮引きした後、刺し身を造るのでした。
現在の大半の店が、業者が用意した “ さく取り身・羊かんマグロ ” を、
切り出すだけの仕事とはずいぶん違うのです。
弟子が言うのも何ですが、伊太郎親方の皮引きは見事でした。
柳刃を持つや、一閃(いっせん)という言葉がぴったりくる技です。
その3秒も掛からない皮引き技術を見逃すまいと、、ヒゲたちは必死に盗み見していました。
引いたばかりの上身は、ツヤツヤと銀光りしています。
それは、まるで、ルノワールの婦人像の肌みたいな、ふくよかさを湛えている様です。
今の時代、艶のある刺し身なんて、望むべくもないのでしょうか?
銀が残った刺し身を求めるには、先ずは熊本の食客のレベルアップから。
食べる側が舌を鍛えていないと、供する側も力が発揮出来ない。
業者のさく取った様な、“ 干からびた刺し身 ” が出された折は、
「 こんなモノ喰えるか! 」 と突き返すぐらいの矜恃が欲しいところ。
と言う事は、ちゃんとした刺し身が出た時には、チップなんて昔の和食屋風習を復活させても悪くない。(笑)
ヒゲの場合、こんなツヤツヤの刺し身が登場したら ・・・ きっと叫ぶだろう。
「 誰か~? 一膳の “ 銀シャリ ” を持ってきてくれー! 」
一切れの刺し身を箸でつまみ、甘口しょう油にドップリ漬けて、飯の上にのせて掻き込む!
「 飯がウマ~い!! 」
いやいや、ヒゲは、いやしくも酒呑み。
こんな銀が光る刺し身の時は、辛口しょう油をちょっとだけ付けて、ルノワール的豊潤さを賞味しよう。
そして、酒を一献。
酒は、そうだ! 『 銀盤・米の芯 』 が、良よかろう。
魚の脂が銀盤で流されると、また次が欲しくなる。
たちまち、大酒呑みのスパイラルだ。
すると気分は浮遊して、まるで “ 銀の龍の背 ” に乗っている様に!?
フフフフフー Dr.コトーも、この高揚感を知るまい?
そんなルノワール的な皮引きを披露してくれる、熊本の店を誰か教えてくれないだろうか。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
それは、天然の魚の事です。
養殖物(例えば間ハ)で皮引きに慣れてる人は、特に注意が要るでしょう。
当たり前のことなんですが、天然物は “ 千差万別 ” です。
“ 均一化 ” された養殖物とは大違い。
身の肥り方もそうですが、特に皮の硬さは様々です。
天然物の皮を引く時には、気をつけましょう!
そして、一番大事な事ですが ・・・
『 銀を残こす意識 』 がないと、決して皮引きは上達しません。
ヒゲが勤めていた京都の店では、刺身にする魚はギリギリの時間に降ろしていました。
当たり前ですが、造りたての刺し身の方が美味い。
先ずは、水洗い済みの魚を三枚降ろしにし、節取りした身を親方に渡します。
客の来店時間に合わせて、親方が皮引きした後、刺し身を造るのでした。
現在の大半の店が、業者が用意した “ さく取り身・羊かんマグロ ” を、
切り出すだけの仕事とはずいぶん違うのです。
弟子が言うのも何ですが、伊太郎親方の皮引きは見事でした。
柳刃を持つや、一閃(いっせん)という言葉がぴったりくる技です。
その3秒も掛からない皮引き技術を見逃すまいと、、ヒゲたちは必死に盗み見していました。
引いたばかりの上身は、ツヤツヤと銀光りしています。
それは、まるで、ルノワールの婦人像の肌みたいな、ふくよかさを湛えている様です。
今の時代、艶のある刺し身なんて、望むべくもないのでしょうか?
銀が残った刺し身を求めるには、先ずは熊本の食客のレベルアップから。
食べる側が舌を鍛えていないと、供する側も力が発揮出来ない。
業者のさく取った様な、“ 干からびた刺し身 ” が出された折は、
「 こんなモノ喰えるか! 」 と突き返すぐらいの矜恃が欲しいところ。
と言う事は、ちゃんとした刺し身が出た時には、チップなんて昔の和食屋風習を復活させても悪くない。(笑)
ヒゲの場合、こんなツヤツヤの刺し身が登場したら ・・・ きっと叫ぶだろう。
「 誰か~? 一膳の “ 銀シャリ ” を持ってきてくれー! 」
一切れの刺し身を箸でつまみ、甘口しょう油にドップリ漬けて、飯の上にのせて掻き込む!
「 飯がウマ~い!! 」
いやいや、ヒゲは、いやしくも酒呑み。
こんな銀が光る刺し身の時は、辛口しょう油をちょっとだけ付けて、ルノワール的豊潤さを賞味しよう。
そして、酒を一献。
酒は、そうだ! 『 銀盤・米の芯 』 が、良よかろう。
魚の脂が銀盤で流されると、また次が欲しくなる。
たちまち、大酒呑みのスパイラルだ。
すると気分は浮遊して、まるで “ 銀の龍の背 ” に乗っている様に!?
フフフフフー Dr.コトーも、この高揚感を知るまい?
そんなルノワール的な皮引きを披露してくれる、熊本の店を誰か教えてくれないだろうか。
http://blog.with2.net/link.php?1046790
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肉のさわり方は上手いのなんのでヘレを磨いたら艶々のピカピカで、鶏丸を開いて骨抜きは特急便で3分でした。
9寸の両刃洋出刃で舌平目の三枚卸しも早くて綺麗でした。
最近の職人は和洋に関係なく、何か仕込めるのが腕が上だと思う子が多くて、肉魚のさわり方は??の子が増えました。
水洗いして納品、三枚五枚に卸して納品、さく取りして納品、鱧は骨切りして納品ですからね。
ホテルの和食では河豚や鯒など使わないので薄引きも兄さん以外は・・・・です。
そんな子は頭でっかちの、数回作って出来ると勘違いし店開いてネクタイ締めてナンチャッテを出すのです。
もちろん煮方など上なんでしょうが、私は仕事の上下は無いと思ってますが違うのでしょう。
カッパして魚の鱗かいて、一本15キロの牛ロースさばくのを汗かいて経験なんて嫌なんでしょうか?
まぁ、あしらいのケンも機械でグルグルが市場から仕入れるから、造りに対する気持ちもそんなものなんでしょう。
関東で旨いと思った刺身が秋刀魚です。
宮城の日高見あたりが美味しいですね。
私が丸を3分で解体して見せますが、やはり連中30分以上かかって演っていました。
昔の京都では、手が遅いと魚をさわらせて!もらえません。ひたすらイメージトレーニングするしかありませんでした。
それからすると、まるっぽの鱧を料理した女の子は、大したもんですネ。
分業化が生産性が上がるとばかり、納品・納品のオンパレード。これじゃあ、脳が貧に成りはしないかと、心配のヒゲでございます?笑。