TVドラマ 『 リバーサルオーケストラ 』 のスタート(?)シーン。
バイオリン協奏曲で、主役のバイオリン奏者が固まって逃げてしまう。
コレが、物語の基幹ですね。
まるで、“ 取って付けた ” ような設定にも思われるでしょうが、
そうでもないのです。(笑)
70年前半、京都四条烏丸のヤマハ・エレクトーン教室。
今日は、生徒たちの発表会。
出番が近づいたヒゲも、幕あいに控えている。
先に、小学生の女の子が楽譜を持ってステージに向かいます。
大観衆に挨拶した後、エレクトーンの前に座った時、事件(?)が起きた。
女の子が、“ フリーズ! ” したのです。
数分間沈黙が続いた後、指導の教師が幕横に連れて行った。
次は、上級生の出番。
しかし、又しても、まるで悪夢が罹患した様にフリーズしたのです。
数分の沈黙の後、先生は再び連れ戻しに行った。
横で見ていたヒゲは、青ざめた。
もう、ステージに穴は空けられない。
9回裏、ノーアウト満塁なのに、二者連続の見逃し三振してる様なもの。
ラスト・バッターのヒゲ!?
1週間前のレッスンの時、フリーズ対策が教授された。
曰く、 「 客は、虫ケラと思え! 」
なるほど、「 ゴキブリなんぞ踏みつぶせ! 」 てなもんか? (笑)
二人の後、ヒゲが楽譜を持ってエレクトーンの前に座ります。
ヒゲとて、大観衆の前での初めての経験です。
先ずは、それぞれの楽器の音量加減を調整です。
震える指で、しかし急いで演る必要が ・・・ 。
演奏指定曲は、『 白い恋人たち 』 (北海道名物菓子とは別物ですよ)
冬季オリンピック映画の主題曲ですね。
メリハリをつけるのが求められる。
「 ええもサイさい、よく聴けヨ、虫ケラども! 」
居直ったヒゲが演奏を始める。
このフランシス・レイの曲は、特に後半のコードが、ヒゲには難曲です。
事前に、ヒゲが受けたレクがあります。
「 弾き間違えても、どんな事があっても、弾き直したり、
止まったりしてはいけない。
リズムだけをキープして、最後まで演り通して下さい。
間違えても、客には絶対に分からないから!(笑) 」
そんな随分前の記憶でしたが、孫が通う幼稚園でのつい最近の出来事。
発表会で、挨拶に立った二人の女の子。
一人目はスムーズに話せたのだが、二人目の子が言葉が出ない。
幕間の先生が声を掛けるが、どうしようもなくフリーズしてしまったようだ。
その場に居合わせたカカアも経験があり、身に詰まされて可哀そうだったと。
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しかし、そんなことよりエレクトーンを習われていたことがうらやましい。将棋禁止、エレクトーン奨励(しかも男子に)が不可解です。
私は大学入ってバイトの金で電子ピアノを買ったときには、もう指が開かなくて3年で諦めました😥。指の独立性は十分なので開く練習だけでもやっておけばと。幅狭鍵盤が普及しなさすぎ。
ちなみに、ただの「恋人たち」という映画にはブラームスの弦楽六重奏曲が使われていて、気怠いエロさに不思議と合っています😄
まだ楽器は、今みたいに存在してない時代。
ヒゲは、ビニール製の鍵盤!相手に、ひたすらサイレント練習。
眠気との闘いがツラい。
実物のエレクトーンを弾く為には、購買されたチケットで
時間借りしかありません。
厳しい時代でしたが、(笑)
白い恋人は北海道の銘菓
https://oggi.jp/6274992
面白い恋人は浪花商人のパクリ商品。(笑)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/cavatina/swt-233.html
「面白い恋人」の売り込みが来ました。
浪速商人の仕事は、オモロいですね?(笑)