さぁてと、オリジナル・ボトルの用意が出来た栄通り田園。
まぁ造った本人が言うのも我田引水的ですが、今でもあの時の
『田園ウヰスキー』が手に入れば、飲んでみたいものです。
こうして田園は、“灘・伏見の日本酒” と “サントリー製品” を
撤廃する道に。
70年代後半の熊本市内飲食店では、考えられない暴挙(!?)でした。
普通の業務店では、このふたつを揃えてから開店します。
しかしヒゲは、このふたつを排除してからの運営に進んだのです。
将棋で言うと、飛車角落ちのハンディキャップ戦で勝負する!
大駒ふたつが無くて、商売が出来るのか?
しかし、この姿勢で、ある種のコアな客層を得たのです。
「 この店は、信用できる!? 」
添加物の入っていない飲み物を、これだけ揃えている。
と云う事は、食材も信用できるのではないか ・・・ 。
やがて、次々にキープボトルが並び、とうとう空き瓶が足りなくなった。
ヒゲ達は窮余のお願いをすることに。
熊本市島崎の熊本酒造研究所の萱島専務に電話をする。
当時、『日本一の大吟醸』を醸している事で有名な蔵です。
ヒゲ 「 専務! 実はお願いごとがありまして ・・・ 」
専務 「 何だね? いくら君の処でも、香露の大吟醸はダメだからネ! 」
ヒゲ 「 いや、専務! 中身は要らないのです。
先日お願いした空びんを、もうひとケース欲しいのです。 」
専務 「 ナナ、中身は要らない ・・・ (⌒-⌒; ) ??? 」
その頃、香露の大吟醸を手に入れるのは大変な事でした。
そんな貴重な酒は要らないから、空瓶だけくれの厚かましい要求に、
専務は絶句するしかありませんでした。 (笑)
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人気のハイボール用洋酒やリキュールは良いのを輸入していますから。
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近ごろは三鳥居も食品部門が頑張ってるので、サンプルと献立企画とレシピも用意して・・・・。
志は僅かに清酒のみになっちゃうのです!
置き看板も、ポップスも、メーカー銘グラスも、
全てお断りした田園はやはり時代遅れ(笑)。
そう言えば、前回のバッテンさんのコメントの次の日。
矢継ぎ早に、CASの冷凍イカやらナニやら、売り込み宣伝が入っていました。
今どきは、おトロしい時代になったものですねぇ?💦