シュガーRレナードを知っているかい？

カァちゃんが、再び呆れ顔で独り言。
　「　あーたは、　“こる”　があると世話なしね！　」
そう言って、焼酎用のコップだけ置いて行った。
世話なしとは、世話が要らない→手がかからない→ほっといて良い→なんて楽チン！
例えば、孫が来て手に余る時、LEGOブロックさえ与えていれば世話なし。
“　こる　”　とは　“　これ　”　。　即ち、この場ではボクシング中継の事です。
WOWOWのエキサイト・マッチで放映されるボクシングで、特集が組まれていた。
日本ボクシングが誇る（？）亀田兄弟のファイトとは、１８０度違うワールドが、
１９８０年代の世界中量級に在ったのでした。
　　　　　
たったひとりでも、千両役者として充分に会場を盛り上げられる！
そんなスーパーチャンピオン達が、ある期間内に４人も登場したのです。
ボクシング界では、そのエアラを　『　黄金の中量級　』　と名付けた。
　　　　　
石の拳（こぶし）　＝　ロベルト・デュラン
天才・速射砲　＝　シュガー・レイ・レナード
驚きのKOキング・ミドル級の帝王　＝　マービン・マーベラス・ハグラー
フリッカージャブのヒットマン　＝　トーマス・ハーンズ
この他の脇役（失礼）達も名役者が揃って、最高のファイトを繰り広げた！
　　　　　　
ヒゲは、８０年代に彼らの試合を観る為、わざわざパラボラアンテナを設置した。
しかしながら、仕事に忙殺されて、観るチャンスは少なかったのが事実。
そして今、もちろん昔の映像だけど、迫力が文句ない。
殺るか？　殺られるか？　の気迫が、リングから飛び出るみたいです。
１５Rの時代だったのに、ゴング早々から猛ダッシュする男たちの闘い。
　　　　　　
最後まで演る為のペース配分なんて二の次です。
そんな激しい試合が、リマッチ含めてリーグ戦のように興行された時代でした。
いやあ～　ええモン魅せてもろた！　（笑）

　　　　　
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