田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

マッサンのウィスキー

2014-10-28 13:23:53 | 田園ものがたり
最近、妙な(?)番組を録画するから、カァちゃんが大笑いしています。
ヒゲは滅多に観ない朝ドラ。
 「 アータにしたら、珍しかネ? 」
 「 昔の恩人(!?)の話しだからタイ 」
そう、仕事も絡んだドラマですから、酔いどれヒゲとしては見逃す訳にはまいりません。
日本酒造り等は、熊本でも数々の酒造メーカーが在って、見学も出来ます。
しかし、ウィスキーの醸造の工程など、なかなかお目に掛かる事は出来ないからです。

     

80年代の熊本、アルコール飲料には暗黒の時代でした。
今では想像もつかない様な、貧弱な世界が広がっていました。
そんな時代、一か八かの意を決したヒゲ。
乾坤一擲の勝負に出ることに。
社長(ヒゲの父親)に、ある方針を伝えました。
ヒゲ 「 明日からは、灘・伏見の酒とサントリーウイスキーは、店で使わないから! 」
社長は、絶句しました。
むしろ、息子の精神状態を疑ったぐらいです。
無理もありません。
当時の飲食店の “ 三種の神器 ” は ・・・
    『  ビールは麒麟  日本酒は松竹梅や大関で有名な灘・伏見の酒  
          ウィスキーは広告宣伝日本一のサントリー   』 
 でした。
コレさえ使っておれば間違え無しと云うのが、飲食業界の定跡でした。
その定跡を、自らの手で放棄するとは、馬鹿じゃあないか!

社長 「 じゃあ、一体何を使うと云うンか? 」
いささか怒気が含まれた質問が、発せられました。
ヒゲ 「 日本酒は地酒。 ウイスキーは、スーパー・ニッカと二級地ウイスキー。 」
                    
当時、良い店の目安は、カウンターの棚にサントリーのタヌキのボトルがずらりと並ぶことでした。
黒いオールドのキープボトルは、イケてる店としてのステータスシンボルだったのです。

そんな絶対的有利商品に別れをつげての、初めて聞く酒の種類。
次の日、店のカウンターに座った社長 「 ほんなら、ソノ地酒とやらを飲ませて貰おうか? 」
なにしろ、月桂冠の超特級至上主義者の父親です。
そんな権威主義者に、ヒゲが選んだ二級酒が通じるのか?
黙って差し出した。
「 コレが二級酒かい? 驚きネー! 」
一合の酒は、瞬く間に無くなりました。
次にヒゲが選んだのは、中吟。 今の用語で云う、純米吟醸です。
「 コレは美味味がいっぱいあるのに、サラッーと飲まるンね。 ハア~ 」

  
     《 暫く後には、玄関のショーケースに、こんな酒も並ぶことに 》

                              ~~~  続く  ~~~

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