NHKで放映された(7/23) 『 夢食堂の料理人~64東京オリンピック選手村物語 』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/65/1386238fa228c2212180624db57aba6d.jpg)
日本各地から集められた選手村の料理人が主役です。
アフリカから初参加の選手の注文に驚きます。
目玉焼きのターンオーバーを、更にベリーウェルダンにしてくれ。
ステーキも、周りが焦げるまで焼いてくれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/05/e10831c4092017d89fff697f15a0a6e0.jpg)
ダイニングの料理人たちは、この得体のしれないオーダーに首をひねります。
ヒゲは、TVを観ながら思い出した事がありました。
90年代の西銀座通りの田園。 新しい料理長に変わった頃の話です。
錦玉子(二色玉子)を作らせる為、「 明日、茹で卵を10個用意しておく様に 」と頼みます。
そして次の日、用意してある茹で卵をふたつに割ったところ ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/b_face2_shock_s.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
ぼうぜんとしながらヒゲは 「 コレは、何や? 」 と辛うじて言葉をつなぎます。
新料理長 「 アッ、まだ(?)煮えとらんだったですか?
ちゃんと50分(!)茹でたつばってん ・・・ 」
ヒゲが割ったゆで卵の黄身は、黒くなっていたのです。
その瞬間、ヒゲは色々な事を理解しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/91/20e942089315864a0e6eba8539970bf4.jpg)
卵を長い時間加熱すると、温泉などで発生する硫化OOの影響で黄身が黒くなるのです。
理屈では知っていましたが、見るのは初めてです! (笑)
後から、料理長に訊ねました。
「 君がついた親方は、割と年輩の方だったのだろう? 」
「 ハイ。 和歌山の旅館で私が一番若かったせいか、
年寄り料理長から可愛いがられて、イロイロ教えてもらいました。 」
ヒゲは、京都時代の話も思い出しました。
地方では、此処とまるで違うレシピで仕事する店があるから、気をつける事やでー。
特に、戦時中の食糧事情が悪い頃を経験した料理人は、とんでもない料理法を
持っている人たちが居るからな!
鮮度に、難がある食材が多かった当時。
絶対、食あたりしない方法が求められてました。
基本は、長時間加熱(過熱)です。
カァちゃんの実家の祖母ちゃんも、シャクを煮るのに異常なほど時間を掛けていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/db/3883a9627f9660609c092389b77ba188.jpg)
神経質な性格も邪魔して、写真の様な赤い色も消え、シャクの風味も殺され、
黒く煮詰まって残念なものでした。
さて、冒頭の首をひねる若手料理人に、帝国の料理長が近づきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b7/bbb6547403abe26adc16befdf7051a8d.jpg)
シェフ役の猿之助が言います。
「 世界では、とんでもなく食糧事情が悪い国が在る。
そういう所には、特殊な食生活が存在するんだよ。 」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/dc/c4ba25251eb74ab0b255ca3a59c9e832.jpg)
田園の新料理長の経歴を聞いたヒゲ。
田園の先行きに、不安と云うシェードがかかるのをぬぐい切れませんでした。
時代は、新鮮な食材が入るようになった日本。
ニューウェーブが湧き上がろうとしてる時代です。
こんな古いレシピで、時代遅れになりはしないか?
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/65/1386238fa228c2212180624db57aba6d.jpg)
日本各地から集められた選手村の料理人が主役です。
アフリカから初参加の選手の注文に驚きます。
目玉焼きのターンオーバーを、更にベリーウェルダンにしてくれ。
ステーキも、周りが焦げるまで焼いてくれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/05/e10831c4092017d89fff697f15a0a6e0.jpg)
ダイニングの料理人たちは、この得体のしれないオーダーに首をひねります。
ヒゲは、TVを観ながら思い出した事がありました。
90年代の西銀座通りの田園。 新しい料理長に変わった頃の話です。
錦玉子(二色玉子)を作らせる為、「 明日、茹で卵を10個用意しておく様に 」と頼みます。
そして次の日、用意してある茹で卵をふたつに割ったところ ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/b_face2_shock_s.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0252.gif)
ぼうぜんとしながらヒゲは 「 コレは、何や? 」 と辛うじて言葉をつなぎます。
新料理長 「 アッ、まだ(?)煮えとらんだったですか?
ちゃんと50分(!)茹でたつばってん ・・・ 」
ヒゲが割ったゆで卵の黄身は、黒くなっていたのです。
その瞬間、ヒゲは色々な事を理解しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/91/20e942089315864a0e6eba8539970bf4.jpg)
卵を長い時間加熱すると、温泉などで発生する硫化OOの影響で黄身が黒くなるのです。
理屈では知っていましたが、見るのは初めてです! (笑)
後から、料理長に訊ねました。
「 君がついた親方は、割と年輩の方だったのだろう? 」
「 ハイ。 和歌山の旅館で私が一番若かったせいか、
年寄り料理長から可愛いがられて、イロイロ教えてもらいました。 」
ヒゲは、京都時代の話も思い出しました。
地方では、此処とまるで違うレシピで仕事する店があるから、気をつける事やでー。
特に、戦時中の食糧事情が悪い頃を経験した料理人は、とんでもない料理法を
持っている人たちが居るからな!
鮮度に、難がある食材が多かった当時。
絶対、食あたりしない方法が求められてました。
基本は、長時間加熱(過熱)です。
カァちゃんの実家の祖母ちゃんも、シャクを煮るのに異常なほど時間を掛けていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/db/3883a9627f9660609c092389b77ba188.jpg)
神経質な性格も邪魔して、写真の様な赤い色も消え、シャクの風味も殺され、
黒く煮詰まって残念なものでした。
さて、冒頭の首をひねる若手料理人に、帝国の料理長が近づきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b7/bbb6547403abe26adc16befdf7051a8d.jpg)
シェフ役の猿之助が言います。
「 世界では、とんでもなく食糧事情が悪い国が在る。
そういう所には、特殊な食生活が存在するんだよ。 」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/dc/c4ba25251eb74ab0b255ca3a59c9e832.jpg)
田園の新料理長の経歴を聞いたヒゲ。
田園の先行きに、不安と云うシェードがかかるのをぬぐい切れませんでした。
時代は、新鮮な食材が入るようになった日本。
ニューウェーブが湧き上がろうとしてる時代です。
こんな古いレシピで、時代遅れになりはしないか?
![人気ブログランキングへ](http://image.with2.net/img/banner/m02/br_banner_amesho.gif)
http://blog.with2.net/link.php?1046790
↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
オマール海老や天然海老のミソをワタと思って除去して水で洗う人。
野菜のボイルになんでも塩を入れる人。
仔牛の出汁は炊きすぎて濁りまくり、魚の出汁は炊きすぎて味がひっくり返って、海老の出汁は炊きすぎてアンモニア臭。
調理技術と調理理論がリンクしてないのが悲しいです。
包丁の腕は悪くないし、舌の感覚も良い職人が
悲しいことにお能のレベルが低いと、もったいないですね。
写真の玉子を職人が出してきたら、私でもオー脳、もといOh~NOとなります。
その時、中学生に流行ったのが、「オーノー」。
ジャックリーン夫人の悲鳴をパクったのです?
そして、時が過ぎて黒い卵を目撃したヒゲも、腹の中でジャックリーンしたのです!オーノー、笑。
ところでヒゲの修行時代、まだ調理師学校の黎明期。基本が定まってない料理人がうようよ。
特に熊本では、唖然とするようなつわものに出くわしました。
例のブリの水洗いの兄ちゃんみたいな。用語の定義さえ定まってない頃の和食はカオスでした。