わが家の歴史

つい最近放映された、三夜連続のドラマ　『　わが家の歴史　』　

　　　　　　

三谷幸喜さんらしい　“　オール・スター　”　物だ。
これだけの演出家としての腕があるなら、一度は見て見たい物がある。
三谷さんの　『　王様と歩ばかり　』　の将棋　（映画）　を。
『　王様と　・・・　』　は、将棋のハンディー戦の事です。
芸能界風に言い換えると、　『　主役のスターは、　“　ひとり　（王様）　”　だけで、
後は名もない役者　（歩）　ばかり　』　のドラマ。
華やかなスターがいない分、工夫と知恵が求められる所。
彼なら、やれるとは思うのだが　・・・　。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて、ドラマでは、　「　腹かく　」　「　はよせんか　」　等のレア物（？）九州弁も
登場して、よく調べてあるなぁと。
７０年代、京都での学生時代のヒゲ　・・・
「　なんば、ハァーかいとっとや？　」　と、言ってしまった。
当然、相手は理解できず、モンキーが腹を掻くしぐさをされて、
大赤恥をかかされたのを思い出しました。
“　あなたは、何に対して、腹を立てているのですか？　”　の意味なんです。

そしてドラマには、まさにドンピシャのシーンが登場しました。
例の　“　子供店長　”　のＣＭで人気の子役が、校庭の片隅で、一人ぼっちで
砂遊びを続けている場面。
５５年前のヒゲそのまんまでした。
天草の海で、一人もくもくと遊ぶヒゲ　・・・　

小さい時、商売で忙しい両親が、母親の実家　（天草）　に面倒見てもらう為に
里子に出したのです。
唐芋飯ばかりで育てられていたヒゲが、数年後、熊本市の繁華街に呼び戻されます。
そして、信愛幼稚園に入園です。
しかも、いきなり年長組だからたまりません。
まわりの子供達は、年少組からの仲間。
その中に、天草の片田舎から来たヒゲがポツリでは、どうにもなりません。
言葉　・　習慣　・　習い事　・　食事　・・・　殆んど全て。

　　　　　　　《　入園式で、母親と　》　
　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　《　学芸会　～　中央がヒゲ　》

完全仲間ハズレ、アウェイそのまま砂遊びで一年が過ぎ　・・・　
城東小学校、入学前審査の席　・・・
ここでも、あのドラマとまったく同じ事が！
先生から　「　おたくの子供さんは、特殊学級の方が、
　　　　　　　　　　　　　　　　　無理なさらずに良いんじゃないでしょうか？　」
言われても、仕方ありません。
幼稚園でも一年間無為に過ごし、入学の時になっても、自分の名前ひとつ
書けないんですから。
母親が、無理に拝み倒して、やっと普通クラスに入ったので御座いました。