田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ハモ物語〜骨無しハモ

2020-05-06 16:50:43 | よもやま話・料理編
さぁて、お化け大ハモを、三枚おろしにまでしたヒゲ。
お次に、 『 有次 』 のマイ相出刃を持ちます。
左手で触感を確かめて、骨のラインに沿って包丁を入れます。
頭の中は、CT画像のイメージ。
包丁は段々深く入っていき、一回転すると、 “ トラフグの卸し身 ” みたいな
サイズの上身が取れます。
もちろん、骨一本入っていません。
             
ヒゲの師匠は、身の間に在る 『  』 を抜く名人でした。
が、弟子ヒゲは、骨と骨の間の 『  』 を抜いたのです!
         
    

先ずは、単品メニューで、 “ 骨のない! ハモの刺し身  800円 ”
なーに、身だけですから、柔らかい上身を薄造りよりやや厚めに切ればいいのです。
そして宴会用には、ブツブツとカットして霜降りにし、梅肉醤油で。
後に思ったのが、骨切り風な包丁目を入れて霜降りしても良かったかなと。
なにしろ、初めて遭遇する食材。
もっとじっくり研究したかったが、まあしょうがない。
      
思いがけない所もありました。
ハモの皮です。
コレを、宴会用の焼き物に用意しました。
宴会が始まって、皮を塩焼きするのですが ・・・・・・ 
焼き台の肥後グリラーに、ハモの脂が落ちると、火花がボッとあがるのです。
付け合せのキュウリ揉みを添えて、仕切り皿のノゾキにポン酢を入れて提供。
焼き台の煙でスモークされたハモの皮。
脂の乗りもさることながら、ゼラチン質(コラーゲン?)もすごい。
出来合いのザクザクした焼きハモ皮とは、まるで違う料理に。
「 お替わり頂だい! 」 と、要求される逸品に!
            
こうして、宴会用には何とか間に合わせたヒゲ。
残りは、どう料理すべきか ・・・ ?
          
             ≪ 写真は、本から抜粋しました ≫
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3 コメント

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ガッテン (batten)
2020-05-06 17:17:02
うーん、素晴らしいですね。
考えもしないテクニックですが、言われれば合点のbattenです。

こんなテクニックは後世に残さなきゃだめでしょう。世界遺産になった日本料理ですから。
私のホテルグループは東名阪&京都にあるのですが、どこかで食べてみたいものです。
熊本の店でも構いませんが。

社長からの命で新入社員対象の、社員教育プログラムを作成中なのですが
4~5年で職人的に人間的に一人前って難しいですよね、今時のヤングは特にです。
たまに、スペシャリテを作って見せてもメモも取らずフ~ンですからね
ガッテンする子は3割ですか。
返信する
Unknown (batten)
2020-05-07 04:38:42
骨のラインに沿って包丁~骨と骨の間の 『 身 』 を抜いたのです・・・・・

酒飲んで読み直してたら、突然ヒザポン。
お化けの大鱧ってのがミソでしょう。ケツ側は使わずにですよね?
返信する
酒の効用 (ヒゲ)
2020-05-07 18:26:57
酒を飲みながら気づく!お見事ですネ。
否、飲んだから分かったかも。
それからすると、我ら大酒吞みも捨てたモノではない?笑。
これを題してヒザポン酒とか。

飲まねいヤツラには、一生かかっても分かるメイ、お化け!?。

メモも盗らないフーン・ヤングには、魑魅魍魎の世界でしかない?😓。
返信する

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