なんて こったぁ～

６／３　（水曜日）　　熊日新聞を開けると、人の運不運のはかなさが身に染みる。

　　【　プールで遊泳中の女性死亡　】
この何気ない様な記事。
何だ、よくある溺れて死ぬ事故じゃあないかと読み進む内、胆を冷やしました。
２日午前、熊本県水俣市の市立総合体育館・温水プールで、無職７９歳の女性が浮いていた。
搬送先の病院で死亡が確認されたそうだ。
その原因が、泳いでいて大動脈解離を起こしたと。
深さ１．２ｍ程度のプールですから、何ら無理することの無い、健全なエクササイズ。
それなのに、突然のお迎えです。

つい最近のブログで、孫達が泳げる様になったら、楽しみがあると書いた。
冷たいプールは無理だが、温水プールならヒゲも泳げるでしょうから、一緒に遊ぼうと。
しかし、孫達が、からかうだろうなぁ！？
歩く事では、完全に負けているヒゲ爺が、スイスイと泳いでいる。
　「　ヒゲじいは、歩くより泳ぐ方が速いジャン！？　」　と。　（笑）
或いは、プールサイドで、　「　あのオッサン、杖持ってるくせに悠々と泳いでいるぜ？　」
そんな冷やかしを、楽しみにしていました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ところが、この記事のご婦人の死亡原因は、ヒゲと同じ大動脈解離。
なんて事でしょう！！
もうコレで、ヒゲは怖くてプールには入れません。
だって前に言った様に、ヒゲの胸部に残っている不発弾。
その大きな瘤が、軽いスイミングを起爆剤にして破裂するなら、何の為の健康運動だろうか。
この老婦人も、きっと健康維持が目的のプールだったに違いないのに、世の不条理を見る思いです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
更に、すぐ近くの記事では、　【　大だこ落下事故　重体の男性死亡　】
滋賀県東近江市の１００畳大凧の落下事故で、意識不明の重体だった７３歳の男性が死亡した。
きちんと指定された観客席にいて、この悲劇。
まさか、上空の凧が自分めがけて墜ちてくるとは。
こんなのもう、運不運としか言い様が無い事も起こる世の中。
余生を楽しむにも、命がけなんですネェ。

　　　　　　　　　　　　
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将棋人気～映画『王将』の功罪

もう、今の若い人達にとっては、「　えっ、そんなのあったんですか？　」　なのでしょうネ。
昔、映画　『　王将　』　と云うのが在りました。
坂田三吉と云う奇才を主人公にした、珍しい将棋映画でした。
将棋映画と言うても、マニアックな将棋局面的なシーンは多くありません。
古女房の小春との夫婦愛を中心にした映画でした。
当時の時代背景でしょうか、長屋暮らしの貧しい暮らしぶりが目を引きます。
　　　　

その頃、東京と関西の将棋界は、けっして仲のイイものではありませんでした。
東西対決を、時の新聞社がけしかけ、関ヶ原以来の怨念を晴らせと煽り立てるのです。
この不仲が、映画のアクセント。
打倒！　東京の関根ハン（名人）を目標に精進する坂田三吉。
そして、明日はいよいよ上京して決着をつけると云う晩です　・・・
　 　あーすは　　トーキョーに出て行くかーらにゃあ～
　　　　　　　　　　　　　　　ナーニが何でも　　　勝たねばナラぬ　　　
浪花節が流れ、クライマックス。

ちなみに、関西に居たヒゲ達。
東京でのトーナメント前夜には、自然とこのメドレーが頭の中に流れてきてました。
昭和の香りプンプンですネ。　（笑）
今どきの関西のプレーヤー、昔こんな歌謡曲が流行っていたなんて、誰も知らないでしょう？
こんな具合に、当時の風俗・人情・夫婦愛を丁寧に描いた名画でした。
なにしろ、イメージが暗い。
とても、坂田三吉に憧れて、将棋指しになったると云う、ヒーロー劇ではありません。
第一、三吉自身の品が悪過ぎですワ。

さて、時は流れて、昭和４０年代。
ＮＨＫ杯テレビ・トーナメントも人気になり、解説の将棋指しの方もずいぶん垢抜けてはきました。
それでも、背広を着ての解説では、まあ、博打打ちがネクタイ締めての印象が、
どうしてもぬぐえ無いモノがありました。（失礼！）

イメージが変わったのは、谷川名人や島竜王の誕生ぐらいからでしょうか。
学者の雰囲気が漂い、ネクタイが似合う棋士の登場となったのです。
映画　『　王将　』　の時代とは、隔世の感がありますネ。

　　　　　　　　　　　　
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ハモの落とさず

さて、つい最近のブログで、以前紹介した鱧料理について言及しました。
しかし、ずっと前のブログを見つけるのは、例えばヒゲ達にも大変です。
　　　　　　（　秘書の内緒話　～　ヒゲは検索出来る事を知りません。）
そもそも、この献立は、大阪の某有名処のレシピのぱくり。
それを、ヒゲがアレンジしたモノです。
店では一度だけの出演でしたが、なかなかの出来でした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
鱧の落としとは、夏の京・大阪で、ハモをサッパリ食べさせる為に考案されました。
骨切りしたハモを、湯引きした後、氷水に落として仕上げる料理です。
この工程で、氷水に浸けるプロセスを経る為、ハモの脂や旨味が少し抜け出します。
なるほど、これなら、サッパリと食べると云う目的は達せられるでしょう。
しかし、現代の冷房の効いた部屋での食習慣では、違う料理法も求められるかも？
すなわち、ハモをサッパリでなく、もっと美味しく頂きたいとなったら　・・・　。
それが、　“　ハモの落とさず　”　
もちろん、もっこすヒゲの造語ですが。

先ずは、氷結しているアイスノンに、水を絞った布巾を巻き付けましょう。
バットに移して冷蔵庫ヘ。
それから、ハモを料理する手順ですネ。
コレが、以外に大事なポイントです。

卸したハモを骨切りして、金串を縦に打ちましょう。
冷蔵庫に入れたバットを出してから、串をしたハモをガス火で直にあぶります。
皮を炙る時、両端まで均一に焼ける様に注意して。
返して、身の方もあぶります。
直ぐに金串を抜いて、先ほどのあらかじめ冷やし込んである布巾の間に挟みましょう。
コレで、急冷却する訳です。　氷水の代わりですネ。
再び、布巾アイスノンのまま冷蔵庫ヘ。

それから、器を用意してイイでしょう。
あしらい一式、梅肉、ポン酢など。
そろそろハモも冷えた頃。　取り出して、適宜切り出して器ヘ。
醤油やポン酢に黄金ハモの脂が散る光景が、酒を呼び込んでしまう。　（笑）

　　　　　　　　　　　　
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“見返り美人” を探せ

最近のブログで、ヒゲの終活のひとつとして、切手の話しをしました。
孫達への形見分け（？）として、切手帖が残された時、ひとつ心残りがあったものですから。
もっとも、今のところの孫は、切手よりコインの方にが興味ありあり風です。
その心残りとは、『　５０年前の約束　』　が浮いてしまう事です。
友達と共同購入した　『　見返り美人　』　の所有権を、そろそろ決めて置かないと、
我々のお迎えが、いつ来るかもしれない？
そんな事を、ブログに書いていました。　まあ、なかば冗談半分で。
だって友達は、今、何処にどうして居るかも知らないのです。

ところがどっこい、ウチのカァちゃんが、該当するらしい男性を見付け出したのです！
恐る恐る電話して、　「　昔（？）、本妙寺辺りでテイラー屋さんをされてた○○さんですか？　」　と。
まるで、松本清張のミステリーに登場のデカが、時効寸前の相手を見付けた様なセリフです。　（笑）
すると、　「　そうですよ！　」　との返事。　まさかの急展開！！
そして、いよいよ今週末に　“　ささの　”　で、一杯飲むことになった。

５０年間のブランク、積もる話しも在るだろう。
まだ仕事をしてるらしいが、どんな仕事に就いているンだろう？
奥さんは、どんな人だろう？
いざ会うとなると、今度はそれなりに色々気を使ってしまう。
やはり、一番の気がかりは、見返り美人の帰属です。
ヒゲ程度の切手マニアにとっての見返り美人とは？
大げさに表現すれば、ルーブル美術館における　『　モナリザ　』　みたいなモノでしょう。
この一枚が在るか無いかで、ストック・ブックの品格（！）が随分違うものです。
単に、孫達に遺す為だけの勲章みたいなモノだけど、ヒゲも欲しいところ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて一方、友人も５０年もの間、大事に保有していた記念切手。
ソレをこちら側にくれと言うのは、大げさに表現すれば　・・・
病院で取り違えた我が子が判明。
そして、　「　この子が本当のあなた方の子供ですヨ　」　と言われた時の気持ちか？
長く暮らした我が子と引き裂かれる定め。
金銭決着でも、複雑な心持ちになることでしょう。
さて、どんなドラマが展開するやら？　
土曜日の夜は。

　　　　　　　　　　　　
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