田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

ハケンの品格〜1980②

2020-07-09 22:06:20 | 田園ものがたり
もう今や、絶滅にひんしているお酌。
その風習が残っていた頃の飲み助達の悩みは、ヤロウばかりの宴会!
飲み物は、まぁ取り敢えずのビールに、お銚子に入れた日本酒。
飲み物には困らなくても、男達の不満はつのります。
だって、 『 手酌 』 ですモン。
手酌とは、自分の手でグラス・盃に注ぐんですよ。
今の若い男達は言うでしょうね。
 「 好きなものを好きなだけ飲めるじゃないですか!? 」
コレが、シラケの素!
何でもないようだが、 “手酌は酒が不味くなる” が男どもの定説。 (笑)
せっかく、飲む雰囲気を楽しみにしているのに、怒り心頭の昭和の男達。
で、熊本の野郎たちが思い付いたのが、宴会コンパニオンさんの派遣。
若いお嬢さん達とおしゃべりして、お酌もしてもらえるんですよ。
              
今や、悪行の代名詞にみたいに言われるオシャク!
飲みにゅけーしょんの良さを台無しにするなんて、ほんまシャクに触る。(怒)
腰元好きのお殿さま時代から、平成の世になっても若い女性のお酌を求める
助平の心理は変わりがない。 (笑)
               
さて前ブログを思い出しましょう。
吉兆の襖を開けて、厄入りのお祝いを奏上しようとしていたヒゲ。
「 マッ! スター 」 と、女性が助けを求める声が聞こえます。
彼女は、笑顔ながらも困り果てています。
同時に、鼻腔に甘い香りが漂うような ・・・ ?
ヒゲは、一瞬のことに、何が起きているのかまるで理解出来ない?
実は、先ほどのコンパニオンさんに押し倒されそうになっていたのです。
その彼女の隣に居る赤ら顔のKさんが、笑いながら ・・・
  「 マスターは、彼女にお茶を出してやったろう?
         それで、えら〜い感激しとらすとたい! 」

派遣さん達の言葉
 「 何処の店に行っても、私たち派遣は、 イジメられ ・ 
       こき使われ ・ 差別的な目で見られるんですよ。 」
派遣の問題は、2020年の大前春子時代でも変わらないみたいです?
ところが田園では、忙しい最中にも係わらず、コンパニオンさんに
お茶を出してあげた。
それに感激した彼女が、お客さんの席で話題にしたのでした。
         
ヒゲは当日の主役である彼氏に、祝いの言葉を述べる前に、言います。
「 だって当然でしょう!?
  派遣さんでも、今から一緒になってお客さんを盛り上げる訳ですよね。
  言わば、臨時のチーム田園ですから。
  お互いに気分良く働く為のツールに、お茶を上げるのは当たり前でしょう。 」

こうして厄入りは、とんだハップニングを起こしながら、しかし ・・・
主役はチョーご機嫌になり、極めて長い時間の宴会を楽しまれたので御座いました。
昔のブログのリメイク物です。 あしからず! (笑)

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づぼらやで一杯

2020-07-07 13:19:26 | ヒゲの盤上の世界
最近のニュースで、大阪のふぐのづぼらやが閉店すると。
あの河豚の名物看板は、大阪道頓堀のシンボルやけんなぁ~!
大阪人でないヒゲも、懐かしい風景が消えていくのは、なんや寂しい気がする。
        
60年代の熊本では、河豚は冬に食べる物と言う定説(?)がありました。
夏はフグの味が落ちるから、食べても美味しくないと云う訳です。
そんな時、大阪では、夏でもふぐを喰わせる店があると云う話し。
どうやら、冬場に冷凍して置いて、夏場にそれを使うらしい情報が。
なるほど、大阪らしい工夫に感服するヒゲでした。

後の大阪万博の年、ヒゲは京都で学生生活を送ることになります。
直ぐに、関西チェス協会に連絡を入れて、大阪での例会に参加しました。

例会が終わり、 「 じゃあ~軽くイッパイ、打ち上げでも? 」 となった。
大阪だから、桐谷さんが店を選ぶ役に。
やがて、表向きは和風の地味なフグの店に入った。
突き出しは、モズク。
間もなしに、てっちりが運ばれたけど、なんと白菜が山盛りです。
フグは粗ばかりがヒッソリと。 (笑)
フーン、これが大阪の河豚鍋か?
とうとう、づぼらやのフグは食べる機会がなかった。 

達富さんが、ヒゲに問います。
 「 片山氏は、チェスの本は持っているの? 」
 「 いえ、今から探します。 」
 「 じゃあ、四条通り大丸の本屋さんが ・・・
     其処に、チェスの洋書が沢山置いてあるよ。 」
       
桐谷さんが、熱燗を注ぎながらヒゲに問います。
 「 片山君は、将棋はしないの? 」
 「 あゝ、高校生の時にはよくやってました。 」
達富さんも話に加わり、
 「 桐さんは、元は将棋の大阪代表だったんですよね。 」

さぁーそろそろ、フグも煮えたころ。
恐る恐る、初めての冷凍とらふぐのアラを食べると、アレ? 悪くないや!
それにしても、大阪って処は大したもんだ。
冷凍モノを、この品質で提供するとは ・・・ 。

そんな事を考えていたヒゲに、京大の旦代先生が話し掛けてこられた。
 「 君は、ロシア語ぐらいは判るの? 」
 「 え〜ッ? ロ、ロ、ロシア語ですか?? い、いえ、出来ません。 」
 「 今、チェスと言えばソ連だよ。
    ロシア語ぐらい出来ないと、勉強が遅れるよ! 」

熊本の田舎から出て来たヒゲは、思うのでした。
       ( ヒエー、やっぱ京都ってとこは、恐ろしい所なんや! ) 

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救世主〜二級酒②

2020-07-05 17:03:48 | 田園ものがたり
今日は、日本酒の歴史の続きを。
戦後から昭和30〜40代、がむしゃらに働き続けた日本人。
             
東京タワーを造り、オリンピックを開催した後の40年代になると、
高度経済の時代に入ります。
         
すると、微妙に格差が広がります。
サラリーマンたちは、有名ブランド酒を求める。
テレビにCMが出るような、一級酒や特級酒をありがたがります。
その一方では、「 二級酒なんて安酒は、ニコヨンの呑むモノだ。 」 と。
こうした時代背景に、CMの大手メーカーは、酒の製造が忙しくなります。
そうなると前に話たように、酒を醸し出すことより、酒を買い漁ることに
血道を上げ始めるように。
桶買いですね。
更に、それを戦時中の技術で加工して、三倍増醸酒を造り始めた。
こうして、当時のほとんどの日本人は、添加物にまみれた酒を飲まされる
羽目になったのです。

熊本でも、大半の小売り酒店は、この灘・伏見の三増酒を当たり前みたいに
販売していました。
例えば大関・黄桜などのCM酒を並べれば、日本酒棚は事足りたのです。
もちろん、そんな酒屋さんが、日本酒の純米や本醸造・吟醸酒なる
カテゴライズされた世界を、知っているハズはありません。
 「 純米酒ってえ〜 それは何スカー? 」
 「 日本酒って 米から作られているんですか? 」

しかし、やがて買い叩きされっぱなしの地方蔵から、反撃ののろしが上がった。
先ずは、地元の人たちの為に、気安く飲んで貰おうと二級酒を用意した。
もちろん、地元の人たちも呼応して、その地酒を楽しんだのです。
そんな地元の人たちの宴に混じって参加した都会の人が、その地酒に驚くのです。
いつも飲んでいるベタ甘の灘・伏見の酒とは、まるで違う辛口で個性的な
日本酒が在ったからです。
              
その酒に魅せられた都会人達は、東京に帰ってから、土産話を披露します。
「 地方の酒に、“ 鬼ごろし ” とか云うおどろおどろしい名前の酒が
  在ってサア。
  CMを賑やかしている酒とは、まるで違うんだ!
  そしてさ、コレがさぁ~ 安いんだけど辛口で旨いんダヨ。 」
こうして、地酒ブームの芽が萌芽したのです。
            

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勇退のススメ

2020-07-01 16:53:32 | ヒゲの毒舌
少し前のブログで、ヒゲは安倍晋三に勇退を勧めています。
今なら、経済の失政をコロナのせいにして、「責任を盗る」と言えば、
“ ユウタイ ” の文字で見送られることだろう。
              
しかし、そんな事でめげるような晋三ではないようです。
勇退を勧める心優しい国民の声なんぞ、どこ吹く風とばかりに、
解散風を吹かせて、今日も悪政に邁進する姿はまさに感動モノです。

いつもいつも言(湯)うばっかりの 「責任は自分にある」のワンパターン。
で、一体何かひとつでも、説明責任ぐらいは取ったのやら?
熊本・玉名の温泉も顔負けの湯だけ! 
無責任の極み。

安倍の晋すけは、言います。
「 俺以外に、どこの誰が総理大臣をやると言うんだ! 」
アンケートの “ 他に誰も代わる者がいない ” の一行を信じて。
しかも、俺様には岩盤の若者支持層が付いているんだ。
第一、俺は選挙無敗の総理大臣。
へなちょこ野党どもじゃあ相手にならない。

しかし、国民は言います。
「 安倍首相以外なら、もう! 誰でも良い! 」
もう、顔を見るのも嫌になっていると云うのに ・・・ 。
テレビを見ていて、アンケート結果が痛すぎる。
信用できないと思う人、堂々の第1位は 『 安倍首相 』

そして、血税を温泉の湯水の如く浪費する首相を見ながら、
国民は足元の石をジーっと探し始めた。
そう、晋すけの爺ヤンが、石を持て政界を追われた時のように。
この男は、追放しかないようだと。
          

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