ヒゲ家の緊急事態③〜変色

１２／２１（土）　動けない状態だから、ションベンは尿器に頼るしかない。
その色を見て、ヒゲは青ざめた。
普段は、東南アジア的なココナッツカレー色。　(笑)
だが、尿器に溜まっているソレは、まるでジョニ黒みたいな琥珀色！？
更に、混濁している。　ひょっとして、血尿なのか？
と云う事は、この動けない症状は複合的な要因じゃないのかとの疑念がわく。

月曜日は病院の予定だから、こだわりのカァちゃんは事前に入浴をさせるつもり。
しかし、どう考えても大変な作業に思える。
この状況になる前でも、ヒゲの入浴は重労働なのだから、うまく出来るのか？

国立病院から転院した病院での、光景が思い出される。
リフトで持ち上げて、湯船にチャポンと。
なるほどガッテンだが、この機械は当然ながら我が家にはない。
夫婦で首をひねる。　どんな手順で入浴する？　させる？
で、フローリングにバスタオルを敷いて寝かせて、脱衣させる。
そのバスタオルを引きずり、狭い脱衣所を通って、バスルームへとスライド。
狭い処の方が、摑まる物があって便利とは！　(笑)
散々な目に遭いながら、やっとバスルームに座って身体洗いが始まる。
浴槽に浸るのは無理なので、たっぷりと湯を掛けて貰いながら進めた。
　　　　　　　　　　　　　　
しかし、風呂上がり後の工程は、更に難航をきわめた。
ヒゲをソファーに座らせるのに、カァちゃんのギックリ腰リスクが心配なので。
素っ裸の夫婦は、助け合いながら(笑)やっとの思いで着付けまで終了。
その光景を、側（ハタ）から見ていたら、どんなに映ったでしょう？？
「　あそこの夫婦は、スッポンポンで、何バさでしよるらすとだろうか！？
　　なんか難しい体位で頑張りよらすバイ。　」　・・・　　爆笑

　　　　　　
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救世主〜純米酒

前ブログは、新潟の越乃寒梅に出会って、淡麗辛口タイプに驚嘆した都会人。
じゃあ～他の県にも、もっと良い日本酒が在るのではないか！？
地酒ブームは、こうして広がりをみせた。
　　　　　　　　　

やがて、都会人は不思議なネーミングの酒と遭遇することに。
『　純米酒　』　なんだ！　コレは？
当時の大手メーカーの酒では、ほとんど見たことない表示です。
どうして、わざわざ？　日本酒の原料は、米に決まっているんじゃないの？
『　純米酒　』　と云うカテゴリーの、今では当たり前の日本酒。
当時の日本人は、首をひねった。
特に　“　純　”　とは、どんな意味があるんだ？
純じゃ無ければ、不純だが。
不純異性交遊する者たちが好んで飲む酒もあるのか？　（笑）

有名メーカーの三増酒を、ほとんどの日本人が飲んでいた時代。
誰も、原料の事など気にかけることはありませんでした。
『　テレビ　』　に登場する物は品質に間違えないと、日本人が
盲信していた時代ですから。
サントリーウィスキーだから、大丈夫だとか！
まさか、琥珀色はキャラメルで着色している等と勘ぐる者は、
ヒゲみたいな極少数派でした。
　
さぁて、飲み助たちが探し出した純米酒。　原材料は、米と水しか書いてない。
まぁ、ものは試しに飲んでみよう。　「　わあー　何てコクがあるんだ！　」
個性は際立っていて、材料の味がある。
新潟系の酒とは、１８０度逆タイプです。
そんな中、石川県の酒に、薄っすら色が付いたものが見つかる。
山廃純米酒と云う名称に、酒飲みは再び首をひねる。
山廃とはなんだ？
　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　つづく　～～～

写真は、栄通り田園の入り口でのスナップ。
ショーウインドには、初めて入荷した　田酒（純米）と　梅錦（純米原酒）の
ラベルが見える。
　　　　　　　　　　

　　　　　　
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緊急事態②〜骨折は何処だ？

さぁさぁ、動けないヒゲを見つけたカァちゃんは　・・・　
取り敢えず、ベッド脇まで引きずって移動させる。
しかし、そのままではラチが明かないので、ベッドに移そうとする。
だが、腰が抜けた男を女性独りで持ち上げるのは、とんでもない作業。
腰を痛めるリスクは大きく、大仕事です。
老健施設等での介護ワークの大変さが、よ～く解る状況です。
　　　　　　　　　　　　　　　
今までにも、何度もヒゲに対応しているから、要領は理解しているカァちゃん。
それでも、今回は一寸違うようです。
なんとか、ベッドに移ることは出来たけど、ヒゲの方も激痛を伴う。
“　眼に火花が散る　”　現象は、久しぶりだ。
疲れ果てて、寝てしまう。
カァちゃんは、　「　寝る位だから痛みもないんだろう？　」　と、
暫しの安堵感を持ったそうだ。
　　　　　　　　　　　　　　　
暫くして目を覚ましたヒゲは、　「　どうなったのか？　」　不安がよぎる。
右手は正常に動く！　右足も動く！
左手は握力が少し減った感じで、左足はあまり動けないか？

〔　転倒　➡︎　骨折　➡︎　寝たきり高齢者　〕　の公式が、不安を煽る。
人生のラスト・ステージで、こんなに早く寝たきり生活になるのか？
呆然となる　
どこか骨折してないか？　　痛みは、左脇腹。
９９年時の開胸手術のおりの、左肋骨ボキボキからずっと万年痛が有るところ。
そこを、更に痛めたのか？
肋骨を一本づつ触って確認するが大丈夫そう。

転倒での骨折と云えば、８年前の腰椎圧迫骨折が思い出される。
腰の痛みの原因が判らない中での異変。
ブロック注射で、痛みが一発で飛んで楽になった。
そして、暫くしてのレントゲンで、やっと圧迫骨折が判明した。
しかし、今回は腰痛がない。腹が痛いだけだ。
痛むのは、腹筋辺りなので、いよいよおかしい？
転倒によるショック状態なのか？
取り敢えず、一日様子を見るしかないか。
カァちゃんも心配で、英会話教室はキャンセルした。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　つづく　～～～

　　　　　　
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沁みる夜汽車②

　　　　　明けまして　おめでとうございます
　　新年初日のブログとしては　相応しくありませんが　(笑)
　　　　　　　これもヒゲ流と　悪しからず
　　　　　　諦めて　お付き合いくださいませ！

７０年前後の鉄道事情は、悲惨な時も多かった。
俳優の中原丈雄さんが、熊本駅に着いた時には血尿になっていたと、
自伝に書いていたのを、前のブログで紹介した。
同じ頃の学生ヒゲも、日本新記録の２７０%の乗車率に遭遇した挙げ句、
立ちっぱなしに。
列車内は、まさに阿鼻叫喚のシチュエーションに陥りました。
　　　　　　　　　

まぁ、そんな地獄みたいに酷い時ばかりではありません。
学生ヒゲが、熊本に帰省する前の数日。
“　仕送り金　”　の懐具合は、当然ですがやせ細っています。
しかし、なんとか京都駅の売店（キオスク）で、『　幕の内弁当と
ワンカップ大関一個　』　を購入できるだけの金を残しています。
これが、大事なんです。　(笑)
予算を逆算し、数日をやり過ごす事に腐心するのは学生の当たり前。（苦笑）
　　　　　　　　　　

ちなみに、熊本から京都に向かう時の天草号。
ちょっと懐具合が暖かいときは、寝台車に！
とは言っても、棺おけサイズの狭いスペースです。
しかも二段ではなく、三段ベッドの最上段に当たった時には、
もう目の前にR構造の天井が迫っています。
そんな息苦しい状況ですが、身体を伸ばして寝れるというのは有り難いことでした。
　　　　こんな感じです⤵
　　　　　　　　　　

さて、帰省する時に弁当と酒を買うのには、若干の訳がありました。
汽車の旅は、長いのです。　💦💦
汽車の座席で、ずーっと寝ていける人は達人。
我々凡人は、その長〜い時間を如何に退屈せずに過ごすか？
これが、課題でした。
幸い、急行・天草は京都駅発でした。
よほどの帰省時期以外は、座席を確保出来ました。
先ずは、窓際の進行方向が見える席を探して、その小物置き場に弁当を。
まあ、占有権を主張するわけです。
やがて、汽車は動き始め、新大阪に向かいます　・・・　。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～～～　つづく　～～～
　　　　　　
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