こんにちは
小野派一刀流免許皆伝小平次です
『清潔なファシズムよりも汚れた民主主義の方が良い』
これは小室直樹さんという昔変人扱いされていた社会学者? 評論家?さんが、田中角栄さんがロッキード事件でやられちゃった時に、角栄さんを擁護しようと、テレビの討論番組?で言った言葉だそうです
さらに小室さんはこんなことも言っています
『政治家は賄賂を取ってもよいし、汚職をしてもよい。それで国民が豊かになればよい。』
極論のように聞こえますが、小平次は割と近い感覚です
『清潔なファシズム』
とはどういう意味なんでしょう?
今の日本のような状況を言っているのでしょうか
マイナカードの強制で国民を監視、コロナでは一方的な偏向した情報のみで国民を誘導し、その脅威度も示さずワクチンの半強制、超過死亡者が増えまくっても引き続きワクチン接種をすすめる、ミンシュシュギで選ばれた政治家、その政治家を選んだ大多数の国民が何の疑問も無く付き従う、間違った方向へ行っても修正もできず、一方向へ突き進む、まさに全体主義です
ファシズム、というと『独裁者』、なんとなく悪いをイメージを持ちますが、今、世界には結構な数の独裁国家があります
日本人にも身近なところでは、プーチンさん、習近平さん、金正恩、あたりになるのでしょうか
これまで、幾人もの独裁者が、革命などによって倒され、時に殺されたりしています
リビアのカダフィ大佐
それまでの王政を無血クーデターで倒し、政権を握った人です
『中東の狂犬』 『狂った独裁者』
西側諸国ではかなり評判も悪く、危険人物扱い、そんな感じのイメージでした
実際、かなり強硬な外交、国政もあったわけですが、王政時代、米英両国の軍事基地、米英企業による石油採掘、ほぼ植民地状態の最貧国のリビア、カダフィさんは政権を掌握した後、米英軍事基地を撤退させ、石油産業の国有化と原油価格の大幅値上げを実現し、一気にリビアを富める国にしたわけです
すごいですね、当時27歳の若者が、アメリカ、イギリスと渡り合い、自国の要求をのませ、真の独立国家としての歩みを始めたわけですから
その後、クーデター前の5年間、は約6000億円だった石油収入を、クーデター後の5年間で2兆円まで押し上げ、そのオイルマネーでインフラを整備し、教育制度も充実させ、高等教育の無償化などで、それまで20%台だった識字率を80%台まで上昇させています
その他、就業の支援、家庭への支援、世界有数の高福祉国家になっていきました
ところが、2011年、最近ではよく見る世界の光景となりましたが、リビアでの王政時代を知らない若い世代が中心となり『ミンシュシュギとジユウ』を求め暴動が起き、やがて内戦へと発展、政府軍に追い詰められた反政府軍は、西側諸国に助けを求め、これ幸いとアメリカを中心とした多国籍軍が『政府軍の虐殺を止めるため』『リビアの民主化のため』を口実に軍事介入、民間人を含め多数の死者を出す空爆を実行、ついには民衆にカダフィさんを捕らえさせ殺害、独裁国家の終焉となりました
それでは、その後、皆が望んだ豊かな国のまま、民主化に成功したのでしょうか
今、リビアでは2つの政府がそれぞれ正当性を主張し、内戦状態になっています
そして欧米諸国、中国、韓国などがリビアでの利権を求めて進出し、政情不安と共に経済も悪化している状態です
『外務省海外安全ホームページ』を見ますと、ウクライナと同じで真っ赤っか、『退避勧告』レベルの危険な状態のようです
今のリビア国民の言葉
『昔は政権批判はできず、言論の自由はなかったが、今と比べたら治安も経済もすごくよかった』
『欧米は介入だけして、何ももたらさなかった。なぜリビアは壊されたのか。その理由を教えてほしい』
『リビアの威厳は失われた。民主化は手に入らず、失ったものの方が大きい。昔の方がよかったと気づいたが、もう全てが遅い』東京新聞WEB版
カダフィさんの時代、全てが良かったわけではないでしょう、しかしカダフィさんのリビア、周辺アフリカ諸国への貢献度は相当なものだったと思います
また陰謀論者扱いされちゃいますが、どうにも元々の暴動からの流れを見てますと、カダフィさんがアフリカの独自通貨の発行を目指していたこと、石油の利権、カダフィさんに消えて欲しかった国があるんだろうなと思ってしまいます
次は、やっぱり殺されちゃった独裁者、イラクのフセインさん
よく言われているのは、フセインさんが石油取引をドルではなくユーロで決済したことがアメリカの逆鱗に触れた、ということですが、まあ、アメリカとしてはドルが基軸通貨でなくては大変なことになりますので、許すまじ、そういうことだったのでしょう
大量破壊兵器を隠し持っている、とウソを並べイラクを攻撃、やはり民間人を巻き込み大空爆、大量破壊兵器などないことがわかると、『イラクの民主化のため』と、お決まりの口実で最後にはフセインさんを捕らえ裁判にかかけさせて処刑、で、今、イラクは平和なミンシュシュギ国家になったのでしょうか
NHK国際報道2023
今のイラク国民の言葉
『開戦から約15年で1000を超える自爆テロがあった。侵攻前にはテロなど起きなかった国なのに、突然、テロが大きな問題となる国になってしまった』
『イラクでは大量の劣化ウラン弾が使用され、多くの地域が汚染されました。がんという形で人々の健康をむしばんでいると考えています』
元々ミンシュシュギなどとは無縁だった国にそれを押し付け、空爆で民間人まで殺し、国内で対立を生ませ、あとはほったらかし
そもそもイスラム教の国々は、教義に基づき暮らしているわけですから、西側のミンシュシュギとは相いれないのです
今回、記事を書くにあたり、カダフィさんの語録、のようなものを色々調べましたが、非常にまっとうなことを言っていて、いつまでもアフリカが欧米に従属しているのではなく、独自の経済圏を作り、安定したアフリカを作ろうとしていたのかな、と思います
実際はともかく、カダフィさんが理想としたのは、国民自らの主権に基づく直接民主制だったと言われています
これはもちろん理想に過ぎず、実際は自身が権力者でありましたし、強権も振るいました
まさに『汚れた民主主義』であったのかもしれませんが、先に紹介した、今のリビア国民の言葉が象徴的です
『汚れた民主主義』でも国民が豊かになるのであればいい、何となく理解できます
今の日本、世界にお金をばら撒きながら、国民はより苦しくなる一方、それでもなぜか選挙をすれば自民党が圧勝、普段、自民党の政治に不満を言っていたようなジイサンたちが、ひとたびコロナ騒動が起きれば、我先にワクチンを打ちに行き、マスクも外さない
人に迷惑をかけてはいけない、という良心的な思いから、大多数が誤った方向に導かれ、そのツケは若者や弱者にのしかかる
小平次も、自分なりの解釈の上ですが
『清潔なファシズムよりも汚れた民主主義の方が良い』
と思います
御免!