ここ数日 また夏が戻ってきたような暑さだが 秋を求めて岩湧寺までやってきた。山里の畑には頭を垂れた稲穂と赤い彼岸花が目につく。 毎年繰り返される光景だ。 お彼岸に合わせ決まって田を縁取る。
林道脇で小さな台に並べられた新鮮なお野菜がおいしそう。 どれも一つ100円。 嬉しいな、ありがとうね。
今や秋海棠は岩湧を代表する地域の花になってしまったようだ。 お寺に行くまでもなく 地元の民家にも 車道の両側も秋海棠だらけである。これは もともと日本の自生種ではなく 江戸時代に中国から入ってきた帰化植物なんだそうだ。繁殖力が強く いつの間にか我が家でもいたるところで芽を出して花を咲かせている。茎についているむかご(種)がぽろぽろ落ちて そこで新しい命を作るのだ。
岩湧寺多宝塔と秋海棠
白花の秋海棠も
駐車場に車を止めていにしえの道を行く。いたるところ秋海棠だらけの中で ゲンノショウコのピンクがきらり。 お目当ての「アケンボノシュスラン」の咲き具合はどうかな? 目を凝らすと 一般道の脇にも ところどころで花を咲かせている。 本当に可愛い花だ。 今年は例年になく花が多い。 水辺では 苔むした岩の上で沢山蕾をつけているもの、開花しているもの。 ああ、秋だなぁ。
アケボノシュスランが開花しています
山頂まで行こうかどうか迷ったが 最近の体力に自信がなく 今日のところはここまででおしまい。これからは 日に日に秋が深まることでしょう。今日出会ったお花を少し。
フシグロセンノウ
セトウチホトトギス
「クサアジサイ」 これは初夏に咲くアジサイの木(本)じゃなくて 薄いピンクの花をつける草(本)で初秋に咲きます。(植物の専門用語で 木のことを「木本」 草のことを「草本」といいます)