近年 急激にプラスチックごみの海洋汚染が問題になってきた。 先日 テレビで『BS1スペシャル「”脱プラスチック”への挑戦」持続可能な地球をめざして』 が放映された。日常使っているプラスチックがごみになり、海に流れ出ている。最初は大きかったものが 波にもまれ風化していくうちにいつの間にか1㎜以下に細かくなってマイクロプラスチックになり 海の生物がそれらを食べ 魚が汚染され 死に至っている。海に流れ出たプラスチックごみは海流に乗って 地球の一定の場所に流れ着いて そのひとつである「太平洋ごみベルト」と呼ばれる海域にも集まり、海を汚し 生き物たちの命を奪っている。そしてそれらの生物を食す人間も汚染され また 風化するプラスチックは温室効果ガスを発生させ 地球の温暖化を加速させる。 それらの事態に危機感を持つ世界中の人々が、オランダの24歳の青年の発起から始まって海からごみを回収しようとしている。 すごいことだ。
以前からプラスチック製品は あまり体によくないと感じていた。出来たら 私もプラスチックを排除した生活をしたいとは思っている。 NHKテレビの「猫のしっぽ カエルの手」で知られる京都に住む英国人のベネシアさんはできる限りプラスチック類を使わない生活をしておられる。テレビで見る限り 食器はもちろんのこと 食品の保存容器、調理器具、家事用具一切に至るまで ほとんどプラスチックは見あたらない。 庭のバケツも ジョーロも ブリキのものだ。それが徹底しておられることに頭が下がる。
歴史に疎い私は NHKの大河ドラマさえあまり見ないので 当時の生活用具を丁寧に見てはいないが 当然プラスチックのない世界だろう。最近 朝ドラの「おしん」が再放送されている。 あの物語は 明治から昭和にかけての物語で 一切のプラスチックのない生活だ。そういう私も昭和19年生まれ。同じような生活だった。そんな私の生活に初めてプラスチックが入ってきたのは何だっただろうか? 洗濯機 テレビその他の電気製品、だろうか? おもちゃや文具(筆箱、下敷きなど)は セルロイド で出来ていた。セルロイドもプラスチックの仲間だろうか? 石油は使っていないが、、、、、昭和の30年ごろからわずか60年ほどの間に 急速にすべてが石油製品に依存するようになった。衣類まで石油を原料とする素材がほとんどだ。 私を取り巻く品々は 石油を使っていないものはないといっても過言ではない。 ごみにならないようにリサイクルすることは当然だが それもいつまでもリサイクル出来るわけではなく 何回かリサイクルするうちに劣化してリサイクルできなくなるそうだ。
今 世界中で 石油製品であるプラスチックなどの合成樹脂なしには一日も過ごせない。 最低 ごみに出さない(リサイクルする)、海や山に捨てない そして出来るだけプラスチック系のものは買わず、使わず 「木」や「植物」「紙」「陶磁器」「金属」「鉱物」「動物の毛や皮」などの自然の素材を大切に使い 地球が持続可能になるような世界でないと 子供や孫などの時代に幸せはないだろう。 みんなで心しなければならない 重大な問題です。