昨年 我が家の近くの森の中で咲くのを初めて発見した「タシロラン」。 以前からも毎年咲いていたのかどうかはわからないが ここを散歩コースにしている友人が 変わったものがある と教えてくれ 早速見に行ったら 何と「タシロラン」だった。
10年以上も前のことだ、植物に詳しい友人と樫原神宮 から畝傍山に花を探して歩いているときのことだ。 「今頃こんなじめじめしたところにタシロランが咲くのよ。ないかなぁ?」と言って歩いていたら、「あった!」と 彼女の植物観察の深い知識に驚いた。絶滅危惧種にもなっているタシロラン は めったに見れない植物だったのだが それが身近なところでも生えてきたのだ。 昨年 大阪自然史博物館に報告したら 最近はよく出ている とのこと。 仲間の報告でも 今 錦織公園でもたくさん出ているようだ。今年も出ないかなあ?、、、、 と7月に入って昨年出た場所を尋ねたら 土砂崩れでその地は修復工事ですっかり踏み固められ 昨年のような群落は見れないが それでも何本か生えている。 毎日観察に通ったら、道路わきの 残されたやわらかい土の中から少しづつ数を増やしていた。 葉緑素を持たない腐生植物だが 初々しい白い茎をのばし変わった形をした花がたくさんついている。唇弁が まるでゼリーのようでもある。
そういえば、今 日当たりのいい草地で咲くネジバナも ルーペでみると同じようにゼリーのような唇弁がありかわいい花だ。