食べるのがもったいないほどの とってもきれいな和菓子です。
ひと月以上も前にいただいたのですが その前にもいただいて 夏の盛りにこんな涼やかな和菓子を同じ方から 続けざまにいただきました。その時期にふさわしい, その前にいただいたのとは.又違う涼菓子で 私はこんなきれいな和菓子を見たのが初めてだったので 再度いただいたときは誰か来てくれた時に一緒にいただこうと 冷蔵庫に入れていました。 小さなきれいな箱に入っていて 大勢の客でいただくわけにもいかずずーっと冷蔵庫で眠っていました。 消費期限も過ぎ、箱を開けるのももったいないでしたが 古くするのはもっともったいないと デパートの包装紙を開け 中から出てきたのは前にもまして涼しげな美しい冷菓でした。寒天で固められた中には涼やかな木の葉や植物を形どったお菓子が閉じ込められています。とても むざむざとは食べられません。
どのお皿に入れたらいいかな? と これまた今まで使ったことのない小さな七宝焼きの銘々皿を出してきてそこに入れ 夫の写真の前に置きました。 夫の写真は70㎝×45㎝ほどの小さな机に立てかけてあり 机には 昔、真っ白な麻地に白色の刺しゅう糸だけで1年がかりで渾身を込めて全面に刺した刺繍で飾られたクロスをかけてあります。そしてそこには 夫が愛用していた時計とシャープペンシルを小さな骨壺の箱の上に載せ あとは果物やお菓子、西洋風のローソクと上高地の帝国ホテルで買った小さなお皿に、小樽の北一硝子で買ったガラスのお香立てを置いてあります。 白いクロスは あまりの繊細な刺繍で使うのももったいなくて タンスに大切にしまっていたものですが 夫が旅立ち これこそこのテーブルにかけるにふさわしいクロスだとその机にかけました。
それにしても こんな美しい (そしておいしかった)お菓子を下さる友人に感謝 ! ワクワクのひとときでした。