夜中に目が覚めて 枕元のラジオをつけると 立山連峰の氷河の話が耳に飛び込んできた。 思わずじっと聞き耳を立てた。 話をされているのは長年立山の氷河を研究、発見された 富山県立山カルデラ砂防博物館の飯田肇さんである。
日本に今も氷河があると分かったのは最近のことである。富山県の立山、劔岳の東面にある大きな雪渓の下が氷の河となって動いている つまり「氷河」であると発表されたのは今から10年ほど前。その場所の一つは立山の内蔵助雪渓の下だった。 私にとっては 内蔵助というのはとりわけ思い入れの深いところである。まだ20歳前半の頃 今から50年前のことである。 初めて立山を旅して宿泊したのが内蔵助山荘だった。内蔵助山荘は富士の折立と真砂岳の間の東面の広大なカールの底の脇で頑丈そうな石垣に囲まれて立っていた。が、それまでにも、その後も山荘は2度雪崩につぶされ S50年ごろの雪崩に流された後 真砂岳の稜線に建て変えられた。 子供が幼かった頃にも子供たちを連れて私はその山小屋を訪ねた。芦峅ガイドで山小屋の親父さん(佐伯利雄さん)はお元気にされていてお世話になった。いろいろ青春の思い出が詰まった場所である。そのカールの下が氷河であったと発表されたのが2011年。2012年にNHKの「サイエンスZERO」でそのことを詳しく放映されている。1500年前の空気や植物の種などが氷に閉じ込められているそうだ。 その他に、劔岳・立山の東面、鹿島槍ヶ岳・唐松岳の東面にも発見された。 昨年にも「躍動する大自然 北アルプス氷河の旅」が放映され 詳しく解説されている。(その時のことが2018年11月30日にもこのblogに書いている。同じことばかり書いていますが) このことが放送されるたびに胸が熱くなります。
南極 北極圏 ヒマラヤ ヨーロッパアルプス カナダ アメリカ ニュージーランドなど 地球上に数多くの氷河が残されている。最近テレビで「グレートヒマラヤトレイル」が何日にもわたって放映され 氷河というものを繰り返し見ましたが 私が実際に見たのは ニュージーランドのマウントクック国立公園で見たことしかありません。何万年前にできた氷の河でしょうか? 日本の氷河も、今見れるなんて。日本にはないとされていた氷河を探しあて博物史を書き換えるなんて 男のロマンですね。
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