春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

無人の村をよみがえらせた唄・白川郷(蔵入りのファイルより)

2019-08-28 21:06:54 | 散歩
 
深い雪、
白川村に住んでいた男たちは、
米の収穫が終わると、
出稼ぎの風呂敷に包んだ着替えを持って
村に背を向ける。
終戦間際の住民が81人で、
昭和30年には61人になり、
13年後、白川加須良には、
誰もがいなくなった。
数百年の、浄土真宗の信仰厚い白川が、
近隣の村が、ダムの底に沈みもした。

昭和59年が60年に変わったお盆。
毎年先祖の毎年、墓参りに来る1人、2人・・・8人、
富山から、春日井から、金沢から、
古里の見える峠にきて、
「あっ」と声を上げる。
イタドリが大人の背丈に延び、
黄色いオオアワダチソウが2メートルに延びた、
お墓も住んでいた家の周りも、
草むらに埋もれていた。
野イチゴが、山ウドがたわわに、実っていた。

誘いあって墓参りした、日、
ヒノキ笠の代わりに、帽子を手に、
村の民謡「ごだいじん」から、
盆踊り唄「モクレン」に唄はうつり、
皆が踊り始め、唄声は声は一段と大きくなったという。
白川郷の発展は
盆踊り唄「モクレン」から、
30数年後、
世界から人が訪れるようになった。
 
この地区を長くつ履いた、
昭和17年の集団検診に訪れた、
高山市の医師、海野金一郎医院長が、
今を観たら、きっと、
スナップ写真の撮影に、
おめかしてきた女性たちの、姿を、
想い、僅かばかり「どぶろく」の杯を、
傾けたでありましょう。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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