人は生まれる時も、場所も選べず生まれ、
成人になって、自分の住処を選ぶ、
小林ムツさんが選んだところは、
群馬県と埼玉県の境を流れる神流川、
両県を結ぶ橋を渡って、徒歩で2時間ばかり、
城峯山の山中にへばりつくような、急斜地で
農耕作を営む場所。
成人になって、自分の住処を選ぶ、
小林ムツさんが選んだところは、
群馬県と埼玉県の境を流れる神流川、
両県を結ぶ橋を渡って、徒歩で2時間ばかり、
城峯山の山中にへばりつくような、急斜地で
農耕作を営む場所。
宿もなく、商店もなく、先祖が残した土地で、
自給自足に近い生活。
岩盤の上の堆積した土地は、石ころが多く、
決して、農地向きではなく、
養蚕や、炭焼きなど山の木を伐採して、
生計を立て、それも、
外国からの絹糸や、樹木の伐採にも限りがあり、
出稼ぎ労務賃金で、先祖の土地を守る。
老いもある。
子供が、孫が来たら、
綺麗な山を見せたい、花を植えて、木を植えて、
紫陽花を道、いっぱいにし、子らと、客人らと、
一緒に眺めて、喜ぶ顔が見たい・・。
岩盤の上の堆積した土地は、石ころが多く、
決して、農地向きではなく、
養蚕や、炭焼きなど山の木を伐採して、
生計を立て、それも、
外国からの絹糸や、樹木の伐採にも限りがあり、
出稼ぎ労務賃金で、先祖の土地を守る。
老いもある。
子供が、孫が来たら、
綺麗な山を見せたい、花を植えて、木を植えて、
紫陽花を道、いっぱいにし、子らと、客人らと、
一緒に眺めて、喜ぶ顔が見たい・・。
先祖からの農家をやめて、
木を、花を植え始めた。
👇小林さんたちが、住んでた急斜面。
👇一回りして、小林さんの宅の裏庭を見て、
息を飲んだ。
建設途中の石垣は、
息を飲んだ。
建設途中の石垣は、
一本の木を伐採することなく、
守るように、出っ張りにしてた。
守るように、出っ張りにしてた。
誰も住んでない土地。
傍若無人ぶり、あちこち、
写真になめ尽くすように、
収めている自分に、無性に腹が立った。
解決できない、やり場のない哀しい怒りが、
湧いて、撮った写真を捨てようと思った。
傍若無人ぶり、あちこち、
写真になめ尽くすように、
収めている自分に、無性に腹が立った。
解決できない、やり場のない哀しい怒りが、
湧いて、撮った写真を捨てようと思った。
景色は、体の中にしみ込ませればいいと、思った。
気をとりなおしたのは、
また来ればいい、次も、つぎも・・。
また来ればいい、次も、つぎも・・。
ムツさんが遺した、
花を木を・・・忘れないように‼
花を木を・・・忘れないように‼
👆
小平春代写真集
副題・秩父の里に生きる
500部限定にして絶版
装丁を
副題・秩父の里に生きる
500部限定にして絶版
装丁を
サガワメイコさんに依頼し
5年間、吉田太田部の人たちを
撮った写真集から
撮った写真集から
👇
👇2006年9月、夫、公一さんが亡くなった。