キアンティ クラッシコ カステッロ ディ フォンテルトーリ(Chiati Classico Castello di Fonterutoli)1997を抜栓しました。今回は示唆しぶりに飲みながら書いています。キアンティ クラッシコのワインは私なりの区分けがあります。フィレンツェの南側から始まる、サン カッシャーノ イン ヴァルディペーザと南端のカステルヌォーヴォ ベラルデンガ。その間は西側と東側で特徴が違うと私は考えています。西側に位置しているカステリーナ イン キアンティ地区は湧き出すような酸と端正なタンニンが特徴だと思っています。それはしっかりこのワインにも感じられます。10年間のエイジングをしたワインに感じられる熟成感は、甘草やクローブなどのスパイシーな香りに、いまだにフレッシュなフルーティーな香りを伴っています。酸は後味にじわじわと爽やかな柔らかさが舌の上で展開します。
去年は北海道フードマイスターの合格を3回目で手に入れました。1回目は完璧に答えたと思っていたのですが不合格。2回目は前回に答え合わせもしないで教本も問題も捨ててしまい、対策が立てられず水産の数字を度忘れして、あえなく撃沈。3回目は即答できなかった問題が5問、しかし、11問が不正解でしたが、合格することが出来ました。ちなみに合格率は20%。この認定試験は教本に書かれていることが問題の正解であることです。例えばユリ根に出題に3日以内に使い切るとあります。私は料理人であり、八百屋の倅です。市場ではオガ屑に入ったホールの状態とバラにされてパックされた状態のユリ根が流通しています。教本の中には3日以内に使い切りますとありますが。ホールの状態なら外側から剥がしていけば、春まで大丈夫です。ここが問題です。あくまでも教本が正解で、私の知識は通じないことにあります。この違いを理解していないと答えられないのです。八百屋さんや魚屋さんが、すんなり合格するとは限らないと思います。教本の解説と自身の経験と知識のすり合わせを、自己中心に考えないことが、いいかなと思います。
今、半分ほど飲み進んでいます。スグリ、ココア、クランベリー、オレンジピールの香りを、スパイシーな香りが奥底でしっかりと支えています。曖昧さの無い端正で遊び心のあるタンニン、相変わらず柔らかさが盛り上がる酸は、昨日食べたイチゴ(あまおう)の酸の中に甘さを感じました。31日35分より正月1時25分で終了。