今回は日本のワイン、甲州 ファースト ボトル(Koshu First Bottle)2013です。
醸造家リカルド コタレッラさんが監修したワインです。個人的に嬉しくなる出来事です。コタレッラさんは、イタリアでワイナリーを運営し、かつ、フライング ワイン メーカーとしてコンサルティングも手掛けています。そのうちの一つ、自社で手掛ける“Montiano” Rosso Lazioは複数をセラーにエイジングをし、熟成を楽しみにしているワインです。
この甲州はコンディショニングをすることで、変化するかな、と思い経年変化を見ることにしたワインです。ブドウは複数の地区から造られます。ライトボデイで、さほど高くないワインですが、1年半が過ぎ、芯が出来上がったな、と感じました。リリールされた当時は骨格のミットレンジが不安定で危うい感じがありましたが。くっきりした酸、ほのかな苦さ、陰影のはっきりした果実味は連続性が感じられ、構成が綺麗でした。香りは白桃、グレープ フルーツのピール、青リンゴ。甲州はグレープ フルーツの香りが特徴と云われていますが、私にはミカンの香りにしか感じません。しかしグレープ フルーツを探そうとすると文旦かな、ミネオラ オレンジかな、愛媛のミカンかな、と迷いのスパイラルに入り込んでしまいます。でも、楽しいひと時を過ごしたことは云うまでもありません。