今回、抜栓したイタリアワインはテッレ デル バローロのバルバレスコ(Barbaresco “Terre del Barolo”)2006です。
このバルバレスコは協同組合の形態で生産され、組合員の総面積は650ha、3000万本の生産量を誇ります。このバルバレスコをワインリストに載せた経緯はコストパフォーマンスです。
今まであまり深く考えていませんでしたが、前夜に飲みながら考えたのは、ネッビオーロ ダルバではなく、やはりバルバレスコだな、と感じたことです。それより近年、バローロとバルバレスコはクリューの概念を導入していますが、気張らなくてもバルバレスコはバルバレスコ。其れは、飲み進むうちに香りといい味わいといい、バルバレスコらしく佇む姿をじわじわと感じさせられたからです。
印象は白いバラの香りにどこかにラズベリー、そして、スパイシーな香り。2006年なので、酸とタンニンはこなれて滑らかです。味わい複雑さはありませんが、バランス良くフレッシュ感に初々しさを残しています。