イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

チロ ロッソ リゼルヴァ “ドゥーカ サンフェリーチェ”2001

2013-09-03 09:31:10 | ブログ

Ciro_rosso 今回のイタリアワインは、チロ ロッソ リゼルヴァ “ドゥーカ サンフェリーチェ”(Ciro Rosso Riserva “Duca Sanfelice”)2001です。リリースされてから10年間のエイジング済ませ、ようやくこの日が来たという感じです。10年前にリブランディーの講習会がありました。その時に何か感じるものがあり、気長に経過を見守るために1ケースを買い置きしました。残念なことは、これが最後の1本という事です。
最後にチェックしたのは7年前くらいだと思います。その時点では、余計なニュアンスが解消されているかなと、思うくらいでした。元々、トゲトゲしい酸やイガイガしいタンニンを感じられなかったので、このままピークを迎え、下降線をたどるのか解りませんでしたが。今10年目を迎え、甘草、ジュニパーベリー、陳皮の香りは、漢方薬屋さんの抽斗を一つ一つ開けたような楽しさがあり。西洋サンザシ、プルーンのドライフルーツのしっとりした香りが後から包み込むようです。穏やかに柔らかい酸とタンニン、ふくよかな果実味を感じました。何か、アマローネを彷彿とさせるワインを思い浮かべましたが。しかし、円熟を過ぎ老熟しているとする見方もあり、判断が難しいところです。後に控えている2005年と2007年はガンベロロッソでトレビッキエーリを取得したワインです。評価本の高評価を、そのままに受け入れてはいけませんが。ひょっとするとリブランディーのチロが良い方向に転換気を迎えたのかもしれません。
ついでながら、1日の日曜日に幌加内の新そば祭りに行ってきました。予期してはいなかったのですが。十割そばを食べ、幌加内高校の生徒さんのブースに並びながらパンフレット見ると、名人と呼ばれる高橋さんブースがありました。三十分くらい待たされとアナウンスされていたので、妻に並んでもらい、私はだれも並んでいない高橋さんのブースでもりそばを頂く、トレイを受け取った瞬間におそばの香りが、鼻腔に突進してきました。一口目から汁を付けずにたぐり、次に汁を付け、ワサビ、大根おろし、長葱の順にたぐって行きました。さすがに半分はかみさんへ。蕎麦はのど越しを食べると教えられて育ったので、コシのある蕎麦に少々抵抗感がある私には、久しぶりにうまいと思いました。歯触り、蕎麦の香りとワサビのグリーンノーツのコラボレーション、大根おろしとハーモニー、長葱との共演に、とても嬉しくなりました。予期せぬ出来事にごちそうさまでした。


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