イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

バルベーラ ダルバ パパゲーナ

2016-02-01 13:38:43 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはバルベーラ ダルバ スペリオーレ “パパゲーナ”(Barbera d’Alba Superiore Papagena e Pamina)2004年です。

バルベーラのワインは酸が特徴である、と思っています。一頃は酸が勝ち過ぎて、バランスを悪くしていると感じていました。しかし、この酸にこそが、バルベーラの個性である、と思っています。パパゲーナは10年間エイジングをして良かったのか悪かったのかは判らないが、酸と果実味のバランスは良くなっていると感じます。しかし、何かが物足りない、サクッと合点がいかない。香りも味わいも美味しいと感じるし、苦心して用いたアメリカンバリックの影響を上手に生かしている、と思います。されど、何かカモフラージュをして、確信的な部分をスルーパスしているように思えました。

サクランボ、プラム、甘草、チョコレートの香り。このチョコレートの香りと味わいがアメリカンバリックの影響ですが、実に上手く引き上げているように感じました。ある意味、このテクニカルな部分が気に入らないのかもしれません。