新笠通信 奄美電信版

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悪天候時には普段にもまして地形を把握するまで接近してはならない

2014-08-08 17:52:19 | Diaries

2014/08/06 09:39 潮位75cm 干潮予定時刻08:40潮位71.6cm 満潮予定時刻15:43潮位177.9cm

2014/07/26 18:09 潮位200cm 満潮予定時刻19:21潮位210.1cm

2014/07/15 14:45 潮位15cm 干潮予定時刻15:05潮位14.2cm 満潮予定時刻21:36潮位231.4cm 画像は円偏光フィルターを使用

2013/06/25 12:19 潮位40cm 干潮予定時刻14:22潮位-2.2cm 満潮予定時刻21:03潮位228.7cm
 干潮を迎える2時間後の14時20分にはさらに40cm海面が下がる
岩礁が見えている部分、海面から上に出ている部分は 大潮の日の満潮時でも水深2メートルにもならない。

岩礁と外海の境界から十分距離を保って沖の方に位置取りしておかないと、境界に引き寄せられてうねりによる海面変動で岩礁に乗り上げた直後に間を入れずに迫ってきている次の大きなうねりが押し寄せ横転・沈没するだろう。大きい船ならなおさら悲惨なことになるだろう。
わずか数秒で海面が上下に何メートルも変動する台風の影響を受けたうねりがあるときは、画像のように干潮のときに岩礁が海面より高くなり、肉眼で見えている範囲には小さなゴムボートでも進入してはいけない。

 わたしもここや宇検村で流されいろんなことを覚悟したことがあった。
 宇検村の枝手久島と奄美本島がもっとも接近している地点で片道400メートル。行けるのではないかと思い、11月、往復遊泳にチャレンジしたが直後に焼内湾方向に豪快に流されいろんなことを覚悟したことがあった。枝手久島方向にも奄美大島本島方向にもまったく進まない。 単独での遊泳だったので、あ、これは誰にも気づかれないな、やばいな。と思った。

こういうときは陸方向や沖方向に進路をとらない。ひたすら陸と沖に対して横方向に移動することを意識して泳いでみる。水深1メートル前後の足の立つ岩場にたどり着いたら歩いて陸に帰れる。岩場が存在しない場合、流れがゆるやかで陸に向かって泳いでみて前に進みそうなポイントがみつかるまでひたすら横方向への移動を続ける。


枝手久島は外海、東シナ海に直接面している。もちろん内海、焼内湾にも面している。
東シナ海から焼内湾に向けて海流が生じている。400メートルの幅で奄美本島と枝手久島を隔てているくびれになっている海域を通過している。
枝手久島と屋鈍岬を結んだ地点ではくびれている海域より4倍、1600メートル以上の幅がある。

海流・水流が急になる絶好の条件にもかかわらず、泳ぎだしてしまうのは、やはり見かけの400メートルという距離がこれぐらいだったら泳ぎ渡りきるのではないかという誤算を生んでいるからであろう。

条件によっては内海側ではなく外海側にも流されると思う。広大な東シナ海が待っている。