toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「白き手の報復」 渡辺淳一

2019年11月07日 | 読書日記
本屋に行きそびれたので、また15年以上前に読んで内容に記憶のない本の再読。

渡辺淳一らしい医療小説短編集。

表題作「白き手の報復」
綾辻行人みたいな不穏な雰囲気で物語が進み、あらまぁ・・のラスト。


「空白の実験室」
犯人捜しのミステリー。一番怪しい人も被害者になり謎が深まった後に意外な犯人。


「背を見せた女」
現在では成り立たない話・・・だと思う。ホラーで始まって意外な結末。


「少女の死ぬとき」
美少女に心臓マッサージする外科医と人工呼吸する内科医の会話。いろいろ考えさせられる内容。
「女の願い」交通死亡事故の時同乗していた男が、疑問を持って事故の真相に迫る物語。
面白いんだけど、そもそもただの学生が探偵役でそこまでできるのか現実味がない。

「遺書の告白」
癌で余命いくばくもない父親と家族の悲しい物語。


いずれも時代を感じる、
特に登場人物がみんなたばこを吸いまくるのが今ではあり得ない。







新潮文庫
コメント
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