toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「占」 木内昇

2020年02月14日 | 読書日記
不思議な商売(?)を描いた短編集。

「時追町の卜い家」は占い師(これは普通にいるけど・・)。翻訳家の女性が占いに嵌まってしまう話。

「山伏村の千里眼」は田舎から出てきた目立たない女性がアドバイザーをする話。

「頓田町の聞奇館」はイタコ(死者を呼び出して会話をさせる仕事)。「時追町の卜い家」の翻訳家の女性の仏壇に有った彼女の祖父の写真に一目ぼれした娘が口寄せ屋で彼と話をしたところ、容姿から勝手に想像していた人と違っていて・・・

「深山町の双六堂」は調査員と言ったらいいのか・・。ちょっとありえない設定だけど(他の話はもっとありえない話だけど・・・)一番木内昇らしい。

「宵町祠の喰い師」ただ愚痴を聞くだけで悩みを解決する仕事。


「鷺行町の朝生屋」は遺影を書く仕事。中で一番のホラー。

「北聖町の読心術」は人の心の中を読み取って教える人。疑心暗鬼になってしまった女性が頼りまくる話。最後は「山伏村の千里眼」のアドバイザーに救われる。





新潮社
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