toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「水鏡推理Ⅱ インパクトファクター」 松岡圭祐

2016年03月05日 | 読書日記
STAP細胞騒動をそのままパクってミステリーに仕上げた作品。

文部省の女性事務官が、実際には再現されていないものを何故専門誌に掲載させたのかという謎を解き明かす物語。
前半は実際の出来事をひたすらなぞっていき、後半からオリジナルな展開になるが、人工血管を結んで環状にする事で移動するイオンを均一にするというところが肝になるところなのに全く納得できないし、第一人者と呼ばれているような科学者たちがそんな簡単なことに騙されるかなぁ・・・という思いで一杯。



講談社
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「ブロッケンの悪魔」 樋口明雄

2016年03月04日 | 読書日記
著者の安保法案と原発に反対する気持ちが良くわかる。それを伝えたくてこの作品を書いたに違いない。

山岳救助隊のもとに堅物のキャリアが視察に来て、一緒に行動するうちにやがて考え方を改めて行くという物語なのかと思っていたら、(それもあるけれど)テロリストに北岳が占領されるという突飛な展開。
このシリーズにはちょっとそぐわないような設定で違和感もある。
山岳救助隊の活躍はあまりないうちに尻窄みな感じのラスト・・。
このシリーズはもっと楽しい話にして欲しい。

静菜が得意の空手で大活躍する場面は気持ちよかった。



角川春樹事務所
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「エヴェレスト」 夢枕獏

2016年03月02日 | 読書日記
朝日新聞の読者プレゼントで当選。
冒険小説というより、夢を追い続ける男を描いたロマンティック小説。

夢を追いかける男を追う主人公。最後にはその主人公が男の夢の続きを追いかけるというロマンあふれるストーリ。
最終章はちょっと余計だったかも。

それにしても京極夏彦を超えそうな厚さ。




角川文庫
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