今まで読んだ白石一文作品の中では一番良かった。けれど・・・。
最初は良く有る、舞台や登場人物が微妙に重なるけれど物語自体は独立している短編集の体裁で始まる。
どの話にも、空を飛べる人が登場するけれど、上巻の最終話でその謎が少し明かされる(ファンタジックな設定と言うことで論理的にに納得したわけじゃないよ)。
独立した短い物語は、この形式の短編集が大体そうであるように、上巻の終わりの方から徐々に一つの物語に収束して行き、下巻に入ってからは完全に一つの長編の謎解きミステリ小説に姿を変える(と言っても最大の謎の部分の設定はファンタジックなんだけど・・・)。
登場人物が多くて、しかも彼らが複雑に関係していてるうえ、主人公が頻繁に入れ替わるので段々分からなくなってくるし、ストーリ展開もそこそこ面白いんだけど主題とはあまり関係の無い話が続いたり、構成に凝り過ぎていて読んでいるうちに状況が分かってくるような書き方も有ったりで、最後の方はちょっと飽きてくる。
松雪先生に再開した後の展開もなんだかなぁ・・・ってところ。
2023.1.30
KADOKAWA(上下巻)
最初は良く有る、舞台や登場人物が微妙に重なるけれど物語自体は独立している短編集の体裁で始まる。
どの話にも、空を飛べる人が登場するけれど、上巻の最終話でその謎が少し明かされる(ファンタジックな設定と言うことで論理的にに納得したわけじゃないよ)。
独立した短い物語は、この形式の短編集が大体そうであるように、上巻の終わりの方から徐々に一つの物語に収束して行き、下巻に入ってからは完全に一つの長編の謎解きミステリ小説に姿を変える(と言っても最大の謎の部分の設定はファンタジックなんだけど・・・)。
登場人物が多くて、しかも彼らが複雑に関係していてるうえ、主人公が頻繁に入れ替わるので段々分からなくなってくるし、ストーリ展開もそこそこ面白いんだけど主題とはあまり関係の無い話が続いたり、構成に凝り過ぎていて読んでいるうちに状況が分かってくるような書き方も有ったりで、最後の方はちょっと飽きてくる。
松雪先生に再開した後の展開もなんだかなぁ・・・ってところ。
2023.1.30
KADOKAWA(上下巻)