toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「フォークロアの鍵」 川瀬七緒

2023年04月11日 | 読書日記
読み始めてすぐ、これは老人問題を扱った重いテーマの話なのかと思ったけれど、読み進めていくとどんどん方向が変わって行く。
途中に訳の分からない高校生の話が挟まれたりして、着地点が全く見えてこない。

高校生の話がメーンの話と繋がってから、謎解きミステリーの様相を呈してくるけれど、最後はこう来たか・・・と驚く展開。

その後が気になるけれど、続編とか後日譚みたいな作品は無いのかな?






2017.5.16
講談社
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「寒椿ゆれる」 近藤史恵

2023年04月09日 | 読書日記
先日読んだ「土蛍」と同じ「猿若町捕物控」シリーズ。
読む順番が逆になってしまったけれど、特に問題は無い。

「土蛍」よりこちらの方が面白く読めた。
シリーズの他の作品にも手を出すか。。。




2008.11.25
光文社
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「マリコ、東奔西走」 林真理子

2023年04月08日 | 読書日記
前作(?)「カムカムマリコ」を読んだとき、内容が個人的に興味の無いものばかりになってきたので彼女のエッセイはもう読むことはないと思ったけれど、最新刊を発見したら習慣的に手に取ってしまった。
いきなり全く興味の無い芸能人の話から始まって、やっぱり失敗かも・・・と思ったけれど、コロナ過で外出機会が減ったせいか、知らない世界の話(銀座の高級店とか歌舞伎とか)よりもロシアのウクライナ侵攻批判など共感できる話題が多く前言撤回。
昔のように楽しませてもらいました。
でも、テレビを見ない私には、ドラマの話は意味不明。。






2023.3.30
文藝春秋
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「母の味、だいたい伝授」 阿川佐和子

2023年04月07日 | 読書日記
食に関するエッセイ集。
タイトルと違って、特に母の味がテーマという訳でもない(そういう話も有るけれど)。

流石に文章は上手く、サラッと読めるけれど、池波正太郎のように読んでいておなかが空いたりはしなかった。
自分のことばかり優先して、美味しさが伝わってこない感じ。




2023.2.25
新潮社
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「ザ・ミッション」 堂場瞬一

2023年04月06日 | 読書日記
ヤクルトで言えば青木宣親のような、大リーグを経験して古巣の球団に戻ってきた野手と、彼の専属広報を任命されたサラリーマンの物語。
色々有ったけれど最後には心が通い合うという安っぽいストーリの上、最初から展開が読めていたけれど、流石に堂場瞬一のこの手の小説は細かいところまで良く調べて逢ったりで読ませる。、

ただ、目上の人や顧客に対して「俺」って言うのは少なくともこの設定である大企業に属する社会人としてはあり得ないと思う。
大企業なら新入社員教育で徹底させられるはず。

あと、○○する・・・と言っておきながらその通りになっていない箇所がいくつか。
単純な校正漏れ?





2023.3.31
実業之日本社
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「忍びの副業」 畠中恵

2023年04月04日 | 読書日記
忍びと言えば池波正太郎だけど、畠中恵の忍びはそれとはかなり違う。
戦国時代と田沼時代という違いも有るけれど、こちらは青春物語みたいな要素が入って来るので、内容ほどの緊迫感が伝わってこない。

これはこれで面白いと思うけれど、畠中恵は「しゃばけ」の路線で行って欲しい。




2023.3.20
KODANSHA(上下巻)
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「失われた過去と未来の犯罪」 小林泰三

2023年04月01日 | 読書日記
第1部は「記憶破断者」と同じ発想(元は小川洋子の「博士の愛した数式」)で書かれた小説。
大きな違いは個人の問題ではなく、ある出来事(大忘却)によって世界中の人が10分程度しか記憶が持たなくなるという展開であること。

以降の説明のための「幕間」を挟んだ第2部はそれを発展させて描かれたその後の世界。
高嶋哲夫の「浮遊」を反対にしたような世界観。

第1部は面白く読めたけれど、第2部は屁理屈だらけで最後は倫理とか哲学的の展開になり面白みに欠ける。
メモリシステムをドライブするためのパワーサプライはどうなっているんだろう?





2016.5.30
KADOKAWA
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