これはこれでとても面白かったけれど、たっぱり朱川湊人には「箱庭旅団」のような作品を期待する。
2012.10.4
講談社
モチーフ(物語の種)を公募して作った短編集。
どの話も「流石有川浩(私の中では未だに有川ひろでなくて有川浩です)」という完成度。
時節柄自衛隊の話も有るかな・・・と思ったけど、宝塚ばかりだった印象。
各作品の最後に、その物語の種が明かされているけれど、個人的には最初に種明かしが有った方が、「このモチーフでどんな話になるのだろう?」という楽しみが加わって良いんじゃないかと思い、3篇目からは先に種を読んでました。
2023.5.25
幻冬舎
STORYという雑誌(?)に連載されたエッセイをテーマ別にまとめたものらしい。
最近、文藝春秋から出版されるエッセイ集は理解不能な内容が多いけれど、これは全く興味の無い内容ではあるものの何となく理解することができた。
書かれた時期COVID-19過と重なったせいかも。
もちろん用語とかは知らないものだらけだけし、納得できない内容も共感できる内容もありそれなりに面白く読めた。
2023.5.30
光文社
「所轄刑事・麻生龍太郎」「聖なる黒夜」と読んで、気に入ったわけじゃなうけれど何となく流れで手に取ってしまった。
「所轄刑事・麻生龍太郎」とは職業が変わっているだけで、同じような感じ。
つまり、警察を辞めて私立探偵になった麻生龍太郎が主人公の連作短編集であり、どの作品もそこそこ面白いがストーリや設定にかなり無理があり、ストーリとは関係無い主人公の私生活が意味も無く描かれている。
と言うことで、続編が出てももう手は出さないと思う。
2009.2.28
角川書店
「さみしさ」を感じさせる短編集。
「さみしいマフラー」
「箱庭旅団」に入れても違和感ない私の思う朱川湊人らしい作品。
「ポコタン・ザ・グレート」
キャラ設定、文章、オチに至るまで清水義範かと思った。
それ以外はそれなりに面白さはあるものの月並みな作品。
2016.1.15
文藝春秋
サクラ警備保障という会社で警備員の仕事をする4人が主人公の連作短編集風の物語を、経営者兄弟の短い序章と終章で挟んだ形式の本。
兄弟の話と合わせて5つの物語はいずれも「色々有ったけど、それを乗り越ええました」という良く有る内容で特に目新しさとか無いけれど、何となくその後が気になる終わり方になっている。
終章でそれぞのその後に簡単に触れているけれど、同じ人もしくは別の社員による続編も出ても良いかな。
2023.5.15
KODANSHA