toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「満月ケチャップライス」 朱川湊人

2023年06月10日 | 読書日記
「スズメの事ム所」と同じような荻原浩風な作品。

これはこれでとても面白かったけれど、たっぱり朱川湊人には「箱庭旅団」のような作品を期待する。





2012.10.4
講談社
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「広重ぶるう」 梶よう子

2023年06月09日 | 読書日記
歌川広重の一代記。

絵には興味がない私は、名前は聞いたこと有るけど誰それ?の浮世絵師。
永谷園のお茶漬けの人だったんですね。

若くてまだ売れない頃の広重の性格がひどく描かれ過ぎ。
妻の加代との対比のため?
芸術家は我が儘と言うステレオタイプ?
実際はどうだったか知らないけれど、そこまでひどければもう誰にも相手にされないと思うけど。
私も読んでいて嫌になるほど・・・。
昌吉が弟子になった辺りから徐々にまともになって行ってようやく安心して読めるようになる。、

物語に登場する絵がどんな絵か気になって一々調べていたら中々進まなくて困った(笑)。
著作権の関係も有るかもしれないけれど、巻末にでも載せてもらえたらうれしいかも・・・。





2022.5.30
新潮社
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「空想の海」 深緑野分

2023年06月07日 | 読書日記
「カミサマはそういない」を読んで、深緑野分の短編集はちょっと・・・と思っていた。 冒頭に収められている「海」を読んで、「やっぱり・・・」だったけれど、次の「髪を編む」はなかなか良いぞ。 「空へ昇る」は三崎亜紀風、「耳に残るは」は木内昇風で、どちらもそれなりに良いんだけど、ちょっと詰めが甘い感じ。 「贈り物」は何故か二人称で書かれているけれど、「彼は」と書くべきところを「あなたは」と書いているだけで、そうした意図がわかない。内容はそこそこ面白いのに何でそんなつまらない小細工を・・・。 「御蔵館に収納された12のマイクロノベル」は、先日読んだ有川ひろの「物語の種」と同じ趣向の超短編集。 内容は玉石混交だけど、石の方が多いかな。 「緑の子どもたち」は一番良かった。 後はまあ普通・・。 2023.5.28 KADOKAWA
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「物語の種」 有川ひろ

2023年06月06日 | 読書日記

モチーフ(物語の種)を公募して作った短編集。
どの話も「流石有川浩(私の中では未だに有川ひろでなくて有川浩です)」という完成度。
時節柄自衛隊の話も有るかな・・・と思ったけど、宝塚ばかりだった印象。

各作品の最後に、その物語の種が明かされているけれど、個人的には最初に種明かしが有った方が、「このモチーフでどんな話になるのだろう?」という楽しみが加わって良いんじゃないかと思い、3篇目からは先に種を読んでました。

 

 

 

 

2023.5.25

幻冬舎

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「四十雀、跳べ」 林真理子

2023年06月04日 | 読書日記

STORYという雑誌(?)に連載されたエッセイをテーマ別にまとめたものらしい。

最近、文藝春秋から出版されるエッセイ集は理解不能な内容が多いけれど、これは全く興味の無い内容ではあるものの何となく理解することができた。
書かれた時期COVID-19過と重なったせいかも。
もちろん用語とかは知らないものだらけだけし、納得できない内容も共感できる内容もありそれなりに面白く読めた。

 

 

 

 

2023.5.30

光文社

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「私立探偵・麻生龍太郎」 柴田よしき

2023年06月04日 | 読書日記

「所轄刑事・麻生龍太郎」「聖なる黒夜」と読んで、気に入ったわけじゃなうけれど何となく流れで手に取ってしまった。

「所轄刑事・麻生龍太郎」とは職業が変わっているだけで、同じような感じ。
つまり、警察を辞めて私立探偵になった麻生龍太郎が主人公の連作短編集であり、どの作品もそこそこ面白いがストーリや設定にかなり無理があり、ストーリとは関係無い主人公の私生活が意味も無く描かれている。
と言うことで、続編が出てももう手は出さないと思う。

 

2009.2.28

角川書店

 

 

 

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「わたしの宝石」 朱川湊人

2023年06月03日 | 読書日記

「さみしさ」を感じさせる短編集。

「さみしいマフラー」
「箱庭旅団」に入れても違和感ない私の思う朱川湊人らしい作品。

「ポコタン・ザ・グレート」
キャラ設定、文章、オチに至るまで清水義範かと思った。

それ以外はそれなりに面白さはあるものの月並みな作品。

 

 

 

 

 

2016.1.15

文藝春秋

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「サクラの守る街」 朝倉宏景

2023年06月02日 | 読書日記

サクラ警備保障という会社で警備員の仕事をする4人が主人公の連作短編集風の物語を、経営者兄弟の短い序章と終章で挟んだ形式の本。
兄弟の話と合わせて5つの物語はいずれも「色々有ったけど、それを乗り越ええました」という良く有る内容で特に目新しさとか無いけれど、何となくその後が気になる終わり方になっている。
終章でそれぞのその後に簡単に触れているけれど、同じ人もしくは別の社員による続編も出ても良いかな。

 

 

 

 

 

2023.5.15

KODANSHA

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