岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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うそ鳥の歌:尾崎左永子の短歌

2022年12月04日 18時29分32秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・うそ鳥はさくらのつぼみを食むというわれは菜の花の色わかきを食む
「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作。この段階での代表歌だ。

「個別具体的」な「場所」は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉の削ぎ落し」。

上の句から下の句への転換は、「序破急」の「破」、「起承転結」の「転」だ。

 「華麗なる歌」ここに作者の独自性がある。これは余人を寄せ付けまい。


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