岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

59回目の誕生日に

2019年02月07日 00時39分19秒 | 紀行文・エッセイ
2019年2月1日。   59回目の誕生日。


 50代最後の誕生日だと思った。だが違っていた。Facebookの友人で暦に詳しい人がいる。その人によれば、「還暦は数えで60歳の立春だ」というのだ。

 1960年生まれの僕にとって、今年は数えで60歳。立春はその直後。僕は今年還暦を迎えたことになる。心に何の用意もなかった。


 おもえばここ数年の誕生日は慌ただしかった。

 2015年の誕生日にはISによって日本人の人質が初めて殺害された。僕は一週間寝込んだ。医師に「岩田さんらしい悩みですね。」と言われ、その一週間後に東京渋谷のハチ公前の追悼集会に参加して心を落ち着けた。追悼集会では僕の隣に当時の民主党の有田よしふ議員がいた。ハチ公前には、のちにネット上で僕の第四歌集「聲の力」を執筆した詩人もいた。


 2016年の誕生日。四谷駅赤坂口の「人質殺害一周年」のサイレントスタンディングに参加した。


 2017年、2018年の誕生日は、ブログの更新ができないほど忙しかった。


 この三年間に、「詩人の聲」に参加し、動脈瘤破裂を起こし、胆嚢を切除し、救急搬送も度々だった。


 もう若くはないとシミジミと思う。僕の父は64歳でこの世を去った。ぼくもそれに近づきつつある。そう思ってエンディングノートを買った。今年の誕生日は、そのエンディングノートに書き込みを始める日となった。




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