岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

報告「天童大人プロデュース:「詩人の聲」参戦15

2014年12月10日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
「天童大人プロデュース 詩人の聲」岩田亨公演(第15回)

 於)キャシュキャシュダール(自由が丘)



「(語り)本日は御来場頂き有難うございました。フェイスブックに投稿したように、古い作品の連作で、放置していたものを。モチーフとして、新作を一気に400首近く作りました。今日はこれを読もうと思います。」



「祈り」(7首の連作)

・現在歌壇で議論となっている「肉親の死をフィクションとする是非」に応えるかたちで詠んだ7首。同居している母の死を詠みこんだ。事前に母に聴かせたところ、「難解だが、哲学的で美しい」と言われた。写実ではなく、象徴詩の技法を使ったが、一篇の定形詩となるように工夫した。(第四歌集に収録の予定)

「島の娘(こ)」(8首の連作)

・暮らしには難儀さまざまありたると島の乙女がうつむきて言う『星座72号』発表予定

この作品に関連させて、8首の連作を作った。全体で一篇の定形詩となるように工夫したのだが、失敗したようだ。表現がくどくなってしまった。


「混沌」(50首の連作)

・短歌を始めて間もない頃に作った連作を、改作して、新作とした。これも第四歌集に収録の予定。

「狂詩曲」(30首の連作)

・アフガニスタン爆撃が開始された時に、怒りに任せて作った連作。これも第四歌集に収録の予定。15年かかってやっと形になった。

「無題」(30首の連作)

・過疎の村を素材とした連作。これもかなり手を入れて新作とした。第四歌集に収録の予定。

「阿修羅」(50首の連作)

・95年の胃の全摘手術を素材とした連作。これにもかなり手を入れた。どこに発表するかは未定。

「歴史」(20首の連作)

・「運河 30周年作品集」に発表したもの。改作したのが一首。

・どっしりと黒衣にその身包み居りドラキュラ伝説語る男は


 ここまで読んで、聲に変調をきたした。そこで「うた新聞」「梧葉(ごよう)」「短歌」に発表したエッセイを読んだ。読み終わっても時間があったので、短歌を20首ほど読んだ。聲の変調は、急な寒さで、風邪をひいたため。風邪をひいても腹筋を使って読めば、聲は出せる。まだ発声が未熟なのだろう。

 次回は、来年1月20日に、同じ場所で公演を行うが、一気に作った新作約400首を、時間の許す限り読もうと思う。




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