岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

短歌研究が選んだ五首:作品自註

2022年12月19日 01時03分36秒 | 岩田亨の作品紹介
短歌研究社の「短歌年鑑」に五首首えらばれた「短歌」に寄稿した六首からのもの。いずれも「相聞」だった。

・汝(なれ)はいま大人の表情見せたりき紫式部のいろ淡き日に

・舗道(しきみち)を踏みしめ歩く真昼間に奈美の言葉を思いいずるも

・夜の道に吹き寄せられし落葉踏み乾ける音が夜道に響く

・わが心すさんでいるのがありありと会話の中にあらわれ悲し

・氷雨降る駅のホームに汝(なれ)を待つ別離を告ぐる言葉さがして

【奈美という女性と過ごした数週間。これが恋人とは限らない。知人・友人でもありうる。知り人へのいたわりや思いを表現するのが「相聞」だ。】




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