岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

第四歌集『聲の力』を刊行 岩田亨著

2016年04月22日 22時31分25秒 | 作歌日誌
岩田亨歌集『聲の力』角川書店刊


 これは僕の第四歌集だ。プロジェクト「詩人の聲」の公演で練り上げた作品群を集録しただけにとりわけ特別な思い入れのある歌集となった。

 作品や本の装丁に工夫をした。「新運河叢書 4」となった。先行する「新運河叢書」は刊行されていない。長澤一作元代表の亡くなったあとの「新運河叢書」の第一冊目となる。


 裏表紙に僕の書いた文章を活字で印刷した。事実上の帯文を作者の僕が自ら書いたということ。判型は新書本。定価は税別1000円。たぶん日本最初の試みだと思う。


 裏表紙の文章をここに書き出す。


「Project La Voix des Poetes.日本語で「詩人の聲」という。

 詩人、朗唱家、字家の天童大人がプロデュースする、

 自作を肉聲で読むプロジェクトだ。

 自分の作品を一時間にわたって聲に出す。

 作品の善し悪しが顕れてくる。それは時には耐え難いことだ。

 このプロジェクトの中からこの歌集は生まれた。

 聲を出すことで私の何かが変わった。

 聲には独特の力がある。

 そこで歌集のタイトルを『聲の力』とした。」


 作品は現代詩と短歌のコラボレーション、物語詩の試み。東京新聞が「2015年安保」と呼んだ 昨年の「戦争法反対運動」の体験を素材としたもの、『運河』『星座』に発表したもの400首を集録している。

 表紙には「詩人の聲」の公演での僕の写真を使用した。女優の竹之下桃子さんに撮影していただいたものをもとに画像加工した。これも日本最初の試みだと思う。

 この表紙のコンセプトには賛否両論があった。


 この歌集。Amazonで販売中。角川書店全国の書店に配本します。お近くの書店にお申込みください。(価格1000円+税)




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