佐藤佐太郎、尾崎左永子との出会い。
佐藤佐太郎との出会いは「佐藤佐太郎秀歌集」(角川書店)を呼んだ時だった。「難解な言葉は全くないのに何故心を打つか」こうおもった。佐太郎の年齢を確認し「これなら僕も詠める」と思った。とんだ間違いだったが。
尾崎左永子の出会い。「NHK歌壇」の番組。「時計」の題詠で第一席になった。入選作でも課題が指摘されるのに、僕の作品にはその指摘がなかった。単純に「これはいい」と思ったが、実際にはそれほど甘くはなかった。
凹んだ ことも多かった。だがこの時の判断に間違いはなかったと日を追って感じるようになった。
20年前の話だ。それから月日が経った。佐太郎になく、尾崎左永子にないものを僕は探求している。斎藤茂吉にもなかったものだ。これが僕の独自性。
これを発見できたのは幸いだった。誇りでもある。仔細は「星座α」の選者随想に連載している。請うご期待。