岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

フラメンコライヴ@赤坂(2)

2019年02月05日 20時27分51秒 | 短歌の周辺
フラメンコライヴ@赤坂   2018年10月25日 於)novennver eleventh

この店は、宇崎竜童と阿木曜子の経営。そのためだろう、音響が優れている。舞台も整っている。ライブハウスだが、なにか垢抜けた感触がある。東京メトロ千代田線の赤坂駅の1番出口から徒歩。この店に行くのは2回目。前回もフラメンコのライヴだった。


 フラメンコはジプシーの舞踏。初めて見たのは神田神保町の「オーレオーレ」という店だった。ここでフラメンコには音楽性と舞踏性があると気づいた。そこでバイレと言われるダンサーに聞いた。

「フラメンコは見に来るものですか、聞きに来るものですか?」

「両方でしょう。」これが答えだった。聞いたのは噺家が落語を見に行くというと、不本意な顔をするからだ。「落語は聞きに行くもの」だからだ。


 「フラメンコは見に聞きに行くもの」。ここに音楽性と舞踏性の裏付けがある。


 だが今回のライヴでは新しい発見があった。演劇性もある。喜怒哀楽を表現したストーリーが感じられる。「バイレ」の独自性もある。若手は、晴れやかに賑やかに演じる。中堅は落ち着いた様子で演じる、ベテランは、表情豊かに演じる。

 「バイレ」個々人の表情が違う。手足体で演じるのだが、顔の表情でも演じている。これが何とも楽しい。今回は「バイレ」の表情に注目した。表情豊かに演じるのは難しいだろう。音楽に合わせ、体で踊り、顔の表情でも表現する。


 音楽と舞踏性から、フラメンコは能楽に似ていると思ったが、「バイレ」の表情は歌舞伎俳優が「ミエ」を切るのに似ている。踊りの節々で「オレ」という掛け声がかかるが、その瞬間の「バイレ」の表情が歌舞伎の「ミエ」そのもの。

 修練にはかなりの時間を要するだろう。





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