岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

さくらの散る歌:尾崎左永子の短歌

2022年12月07日 18時57分34秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・とどろきて風過ぎしかば一呼吸おきてさくらはゆるやかに散る
「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年開催された「色紙展」の出品作。この段階での代表歌だ。
「美しい叙景歌」だ。
さくらの散る「個別具体的」な「場所」は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」、作者の言う「言葉の削ぎ落し」。
 また、上の句から下の句への転換は、「序破急」の「破」、「起承転結」の「転」である。

次に「初句」が「起」承転結」「二句」が「起」下の句への転換は「転」「下の句全体が「結」
最後に上の句が「序破急」の下の句への転換は「破」下の句全体が「急」である。



最新の画像もっと見る