海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

トニー様の質問

2007年09月29日 00時02分27秒 | 弥良来杉
トニーさま

弥良来杉へのご質問ありがとうございます。

海杉自身は、一定の条件を整えれば、弥良来杉でなくても外壁の使用できると考えています。

ただし、条件の悪いところがあります。その時は、弥良来杉の出番です。

海杉の問答無用は、きちんと守って欲しいルールを知ってもらいたいと考えて書いています。トニー様のご質問は大変有り難いと思っています。

「弥良来杉を使用しないで外壁を木材にしたい場合」

建築と言う漢字を知っていますか?
「築」という漢字は、建材を表しています。竹、土、瓦、木です。木は、全ての下になっていますよね。露天はダメなのです。昔の方はそれをよく知っていました。屋外では、木は縦使いを基本としてください。

まず、木材の含水率を20%よりも下げる。表面だけでなく中も15%にはしたい。(多くの理由があります)
1.虫がつかない(キクイムシ)
2.腐朽菌が繁殖しない
3.撥水系の木材保護塗料ののりがよい
4.割れが少ない
5.シロアリの発生率が下がる

雨水にさらされない、深い軒。雨水に当たっても構造自体で水を切り、水を壁に留まらせない。通風性は重要なポイントになります。

木材保護塗料よりもOPなどの水分を遮断するものがベストです。どうしても木材の質感を出したい時は、再塗装がしやすいことを考えておいた方が良いです。

土には絶対接触しない。外壁の水切りや土台などに「シロアリ返し」を付けておくこともポイントです。

コーキングの過信もいけません。

水滴が入っても必ず、外に出す構造や形状考えておいて下さい。

メンテナンスは取替えが簡単なようにしておくことです。

木口を露出することはできるだけ避ける。

木口を塞ぐ。(木口からシロアリは入る)

板でも柱でも元口、末口を揃える。(下を元口、上を末口にする)

定期的な点検を行い、不具合が生じたところは、対策を講じて取り替えるシステムを作る。

海杉のアイデアをひとつ
外壁が濡れても乾かせば良い訳です。壁の通気性が外壁の寿命を決まるのです。海杉は、天井に大型の工場用の扇風機を仕込みました。外壁と内壁の間を風が通るように工夫して施工すれば簡単にできます。しかも、1万円弱の費用ですし、天井内の温度をすぐにさげることができます。
ただ、音はすごいですよ。