病院の勤務医の9割が医師不足を感じ、5割が職場を辞めたいと考えている――。日本医療労働組合連合会(医労連)が19日発表した約1000人の勤務医を対象にした調査で、過酷な勤務と人手不足で疲弊する勤務医の実態が改めて浮き彫りになった。
昨年11月から今年1月、医労連加盟の医療機関や自治体病院など全国150施設の勤務医1036人から、前月の労働状況などを聞いた。
1人あたりの労働時間は1日平均10.5時間で4割以上が12時間以上。宿直勤務は平均2.9回だったが、4回以上がほぼ4分の1に上り、大半は宿直前後も通常勤務に就く32時間労働だった。
休んだ日数の平均は3.3日で、1日も休めない医師は4分の1を超えた。連続で勤務した日数は最長で平均19.5日間だった。健康状態に「不安」「病気がち」と感じているのは半数近く。翌日や休日後も疲れが抜けない「慢性疲労」を訴えたのはほぼ6割だった。
過酷な勤務状況から、「職場を辞めたい」と考えた勤務医は、「まれに」(20.8%)を除いても52.9%に達し、働き盛りの30~40代では約6割に上った。「医師不足」を感じている勤務医は全体の90.0%だった。
対策として、「賃金・労働条件の改善」が最も多く、「診療科の体制充実」「看護師などの充実で医療体制のレベルアップ」「医療事故防止対策の充実」などが続いた。
勤務医「1か月休みなし」が27%…医労連調査(読売新聞) - goo ニュース
1か月間休みを取らずに働いている勤務医が3割近くいることが19日、日本医療労働組合連合会(医労連)の調査でわかった。
1か月の残業時間についても、労災申請を受けた労働基準監督署が過労との関連性が強いと判断する「80時間以上」と回答した医師が3割を超え、勤務医の過酷な労働実態が浮かび上がった。
調査は昨年11月から今年1月にかけて行われ、医労連に加盟する勤務医や、自治体病院の勤務医ら1036人から回答を得た。
それによると、1か月に休んだ日数の平均は3・3日で、1日も休んでいない医師も280人(27%)いた。1か月の残業時間の平均は63・3時間。労基署が労災認定の判断基準とする「80時間以上」とした医師が全体の31%にのぼった。【過去記事】保守記事.83 最近のお産事情
保守記事.83-2 最近のお産事情
保守記事.106 ブラックジャックによろしく
保守記事.106-2 ブラックジャックによろしく
保守記事.131-3 地域は、必要なのか